コラビットが特許取得
株式会社コラビット(本社:東京都港区、代表取締役:浅海剛)は、2025年4月2日に中古マンションの階数や方位による価格差を計算する新たな価格推定処理について特許を取得しました。この特許により、従来の不動産査定において難しかった要素の可視化が実現し、価格推定の精度及び説明力が格段に向上します。
特許の背景
不動産価格の査定においては、従来からエリア特性や物件個別による価格差が考慮されてきましたが、階数や方位による具体的な差異は可視化されていませんでした。しばしば、経験則や勘に基づく判断が行われていたため、査定に納得感を持たせることが難しいケースが多く見受けられました。今回の特許取得により、地域ごとの階層格差や方位による価格差を明確にする手法が確立され、査定業務の客観性と信頼性が向上します。
特許を活用した新しい可能性
1. 明確な説明力
新たに取得された特許を利用した価格推定エンジンでは、マンションの階数や方位による価格差を分かりやすく説明することが可能になります。これにより、顧客が納得する査定書(比準価格)を提供できるようになります。
2. 最新データの活用
特許に基づく処理は、最新のデータに応じた階数や方位の価格差を瞬時に算出することができます。これによって市場の動向に即した価格判断が可能になります。
3. 個別物件への対応
加えて、新築時の価格指数表を基にすることで、物件ごとの特性に応じた価格差の計算も行えます。この特性を利用することで、より繊細な価格推定が実現されます。
開発者の思い
開発者の谷口卓哉氏は、「価格推定における各要素の算出は非常に複雑で、多くの要因を考慮に入れる必要があります。エリアや時期、物件の個別性を理解し、常にデータを更新することで、これまでになかった透明な価格評価が実現されます。今回の特許取得を通じて、マンション市場での取引がより活発化することを期待しています。」と述べています。
会社概要
コラビットは、AI技術を駆使した「HowMa」の開発・運営を行い、不動産査定に必要なデータの提供を行っています。多くの不動産企業に対して業務支援サービスも展開し、業界のデジタル化に寄与しています。社会全体の不動産市場の透明性向上を目指す取り組みが評価されています。
以上のように、コラビットが取得した特許はただの技術の進化に留まらず、不動産業界全体に新たな価値をもたらすことが期待されていると言えます。今後の展開が楽しみです。