支援の輪広がる
2025-12-08 15:43:46

こどもたちの未来を支える「こどもふるさと便」がグッドライフアワード特別賞を受賞

こどもたちの未来を支える「こどもふるさと便」がグッドライフアワード特別賞を受賞



ネッスー株式会社が展開する「こどもふるさと便」が、環境省主催の「第13回グッドライフアワード」で特別賞を受賞しました。この賞は、こどもの機会格差を解消するべく地域の特産品を必要な家庭に届ける取り組みを評価し、福岡伸一氏が委員を務める「EXPO2025いのち動的平衡賞」に選ばれました。

「こどもふるさと便」の作り出す機会


「こどもふるさと便」は、ふるさと納税を活用し、地域特産品をこども食堂やひとり親家庭、さらには難病と向き合う子どもたちに届ける仕組みです。この取り組みは、「いのちやモノが循環し、常に入れ替わり続ける」ことを前提にしています。この動きは、ただの支援にとどまらず、地域社会の中での新たな絆を生むものとして高く評価されています。

食品ロスと貧困の課題


現在、日本ではこどもの約9人に1人が相対的貧困状態に入っており、ひとり親世帯の半数以上がこの問題に苦しんでいます。また、食品ロスも年々増加しており、毎年500万トン以上の食品が無駄にされています。このような背景の中で、余った食品を必要とする子どもたちに送り届ける仕組みが整っていないことが現実です。

「こどもふるさと便」は、このままではいけないと立ち上がり、地域の生産者や農協、漁協、食品メーカーと連携し、地域産品を届ける挑戦をしています。寄付を行った方々は、通常のふるさと納税と同様に返礼品を受け取れるため、気軽に子ども支援に参加できる環境が整っています。

実際の取り組み:長崎県対馬市の事例


長崎県対馬市では、2025年8月から未利用魚を活用した「海の再生×こども支援」プロジェクトが始まります。多様な魚種が水揚げされる対馬は、未利用魚や市場に流通しない魚が多く存在します。このプロジェクトでは、これらの魚を全国のこども食堂やひとり親家庭に届け、その美味しさを体験してもらうことを目的としています。これにより、子どもたちに対馬のお魚を知ってもらえると同時に、食育の機会も提供されます。

未利用魚を積極的に活用することで、地域の水産業を支えつつ、持続可能な仕組みを築くことができるのは、このプロジェクトの大きな意義です。

受賞コメント


「こどもふるさと便」を運営するネッスー代表の木戸優起氏は、受賞について「このような名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。取り組みに共感の輪が広がり、多くの方々に支援していただけることを願っています」と語っています。この受賞をきっかけに、さまざまな主体が連携し、こどもの機会格差解消に向けた取り組みを進める必要性が今一度強調されることとなりました。

未来への展望


ネッスーは今後も、自治体や企業、市民と連携しながら、「生まれた環境によってこどもの機会に格差が存在しない社会」の実現を目指していきます。こどもたちが平等に素晴らしい未来をつかむために、今後の展開から目が離せません。さらに、2025年度には参加地域を10〜20地域に拡大する予定で、より多くの子どもたちに「こどもふるさと便」の恩恵が届けられることでしょう。

公式サイトを通じて、より多くの人々がこの取り組みに参加し、自らの力で未来を変えていく機会が広がっていくことを期待しています。


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