海外美術大学留学奨学金「リクルートスカラシップ」募集開始
公益財団法人江副記念リクルート財団が、2025年7月1日より留学奨学金「リクルートスカラシップアート部門」の募集を開始しました。この奨学金は、海外の大学や大学院で美術を学ぶことを希望する24歳以下の若者を対象とした、返済不要の給付型奨学金です。
奨学金の概要
リクルートスカラシップは、美術作家として社会に貢献することを目指す方に向けた支援制度です。支給される奨学金は留学先の国により異なり、米国では月額2,700ドル、イギリスで2,000ポンド、EU諸国では2,300ユーロとなっています。選考は厳正に行われ、募集締切は9月16日、合格者は11月下旬に発表されます。合格後は2年間の奨学金を受け取ることができ、さらに毎年行われる更新審査に合格すれば27歳まで継続して支援を受けられます。
応募資格
- - 2026年4月1日時点で24歳以下の方。
- - 2026年4月から2027年3月の期間中に当財団の対象校に在籍または入学を目指す方。
- - 美術作家として社会に貢献したいという思いを持っていること。
- - 現代アートの分野を学びたい方。
与えられた条件に合致する方は、現在留学中でも応募が可能ですが、奨学金の支給は2026年4月以降からとなります。また、応募者の国籍および過去・現在の居住地には制限がありません。ただし、書類の提出や面接は日本語で行われるため、言語に対する理解が必要です。
対象校
奨学金の対象校は、QS World UniversityランキングやTimes Higher Educationで評価されているアート・デザインに関する世界のトップ50校となっています。具体的な学校については、財団の公式サイトで確認することができます。特に、アート分野に特化した教育を行っている大学が対象になっているため、選択肢が広がるのも嬉しいポイントです。
応募方法とスケジュール
応募は次のステップで行われます:
1. ウェブサイトからエントリー(2025年7月1日~9月16日23:59)
2. 書類選考を通過した方には通知が届きます。
3. 書類選考を通過した方は、最終選考会用の資料を提出(作品集やプレゼンテーション資料など)。
4. 最終選考会でのプレゼンテーション(約45分)を行います。
5. 結果は11月末までに通知されます。
選考には各分野で活躍する著名な審査員が関与し、作品を通じて表現される独自性や意欲が評価されます。
奨学生の紹介
現在の奨学生は、2025年6月1日時点で9名が在籍しており、彼らの作品は8月18日から9月28日まで、株式会社リクルート九段下オフィスで開催されるグループ展「回帰観測」に展示される予定です。このようなイベントを通じて、現役奨学生は互いに刺激し合う機会を持つことができます。
まとめ
これまでに700名以上の奨学生を支援してきた「リクルートスカラシップ」は、美術や音楽、スポーツなどさまざまな分野で世界に挑戦する若者を応援するためのプログラムです。2025年度も新たなリーダー候補となる若者を探しています。アートに情熱を持つあなたも、ぜひこの機会を逃さずに応募してみてはいかがでしょうか。詳細は公式サイトで確認できます。