令和7年2月の建設資材需給動向、全体的に安定した状況に
令和7年2月25日に国土交通省が発表した主要建設資材の需給・価格動向調査によると、2023年の2月1日から5日までの期間において、調査対象となっている生コンクリート、鋼材、木材などの主要建設資材について、全体的に需給・価格が安定した状態にあることが確認されました。具体的には、価格動向は石油が「やや上昇」と記録され、それ以外の資材については「横ばい」の状況が見受けられました。このことから、資材の需給は結果的に「均衡」を保っていることが明らかとなりました。
また、在庫状況に関しては、すべての調査対象資材が「普通」のレベルで推移しており、過剰供給や供給不足といった極端な状況は確認されませんでした。国土交通省では、建設資材の需給や価格を安定させることで、建設事業の円滑な推進を図ることを目的として、毎月調査を実施しています。これにより、地域別および資材別に動向を把握し、市場の透明性を高めています。
調査結果を地域毎に見ると、特に被災3県である岩手県、宮城県、福島県の動向も注目です。これらの地域でも、価格は石油が「やや上昇」し、他の資材は「横ばい」とのことで、需給に関してはアスファルト合材(新材)が「やや緩和」と報告されています。その一方で、異形棒鋼の在庫は「豊富」であり、他の資材もおおむね「普通」の水準にあるとされています。
全体的に見ても、令和7年2月の建設資材の需給動向は安定しており、これに伴う価格の変動も管理されています。国土交通省の調査は、建設業界全体の状況を把握のみならず、今後の施工計画や材料調達に影響を与える重要なデータとなります。このような安定した状況が今後も維持されることで、建設事業の円滑な推進が期待されています。今後の動向についても、引き続き注視が必要です。