猛暑日に働くZ世代の選択肢
株式会社ユーキャンパス(本社:東京都港区)は、猛暑日に社員が在宅勤務を行うことができる「猛暑日在宅勤務制度」を2018年から導入しています。この取り組みは、特に東京都の気温が35℃を超える日々において、社員の安全を守りつつ、効率的な業務遂行を支援するものです。
制度の進化と活用状況
この制度は、2020年以降、環境省や気象庁が発表する熱中症警戒アラートが発令された日を対象に見直され、昨年はそのアラートが発令された日が37日間にも及びました。このような背景から、制度の利用頻度は増加しています。
当初は全社員が一斉に在宅勤務を選ぶことが多く、会社の代表電話を携帯電話に転送して、社員が持ち回りで対応するなど、業務が滞らないような措置が講じてきました。しかし、コロナ禍を経た2023年あたりから、特に20代中盤の若手社員の間で、熱中症警戒アラートが発令された日でも敢えて出社する傾向が見られ始めました。これにはいくつかの理由があります。
Z世代の意外な働き方
若干の意外性を感じるかもしれませんが、ワークライフバランスを重視するとされるZ世代が暑い日に通勤を選ぶことには、効率性やリスク回避が影響しているのです。社内で先輩社員に気軽に質問したり相談したりする際、自宅では味わえない交流を求めて出社するようです。
さらに、近年のプライバシーマークの更新や個人情報保護法の改正など、情報セキュリティ環境の変化が影響しています。現在、顧客の個人情報や重要なファイルの管理は厳格化されており、自宅のパソコンや公共の場所で作業することに対するセキュリティ上のリスクが増しています。カフェやコワーキングスペースでの作業では、情報漏えいのリスクが高まるため、Z世代の若手社会人たちはより慎重に行動していることがうかがえます。
自由な選択が働く環境を変える
ユーキャンパスの在宅勤務制度は、強制的に出社を求めるものではありません。各社員がその日の状況や業務内容に応じて、最適な環境を自由に選ぶことができる仕組みとなっています。この柔軟性が、多様化する働き方の中で、社員の成長や生産性を両立させる要因となっているのです。
また、猛暑日に加えて、申請をすることで当日の有給休暇を2時間分取得できる「0.25休」の制度があります。この制度は中途入社の社員からも「プライベートの状況に応じて環境を選べることが良い」と好評を得ているようです。
見えてきた未来
ユーキャンパスは今後も、社員の働きやすさや成長、生産性の向上を目指し、気候変動や働き方の多様化に対応した柔軟な就労環境を整えていくことを目指しています。新しい時代にふさわしい働き方が、今後さらに広がることが期待されます。
人事制度に関する詳細は
こちらを、会社の公式ホームページは
こちらからご覧ください。