AIエージェント技術の実用化を探る「AIエージェント博」開催報告

2025年12月11日と12日の2日間、東京都御茶ノ水のソラシティカンファレンスセンターにおいて、国内最大級のAIポータルメディア「AIsmiley」を運営する株式会社アイスマイリーが主催した「AIエージェント博 by AI博覧会」が開催されました。想定を大きく上回る4,666名が来場し、AI技術の進化とその実用化に対する期待が寄せられました。

AIエージェントとは

今回のイベントのテーマである「AIエージェント」は、従来の人間の指示で動くAIから進化し、自律的に思考し行動できるAIのことを指します。来場者は最新の技術に触れることができ、活発な意見交換が行われました。特に展示エリアは人気を博し、多くのブースで来場者が足を止め、導入相談を行う姿が見受けられました。

出展されたAIエージェントは、高度な業務フローを自動的に実行する能力を持ち、多くのビジネスパーソンがデモンストレーションを真剣に観察していました。このような環境が生み出す熱気は、AI技術がもたらす未来への期待感を象徴するものでした。

カンファレンスの盛況

AIエージェント博のカンファレンスには、業界をリードする34名のスピーカーが登場しました。代表的な方々として、株式会社セールスフォース・ジャパンの秋津望歩氏や、みずほフィナンシャルグループの藤井達人氏が挙げられます。また、PKSHA Technologyの小田原祐太氏や、ハピネスプラネットの矢野和男氏も熱のこもった発表を行いました。

各セッションは満席で、立ち見が出るほどの人気を誇り、来場者は実際のビジネスシーンでのAIエージェントの活用事例を学びました。「概念から実用へ」というテーマのもと、実践的な事例が数多く紹介され、参加したビジネス関係者にとって貴重な情報源となることができました。

来場者の声

来場者からは多くの感想が寄せられました。ある参加者は「アナログ業務の自動化が可能なAIエージェントを見つけた」と語り、具体的な連絡を取る意欲を示しました。また、別の参加者は「業務フローの軽減に関するヒントを多く得られた」と振り返り、カンファレンスによって自社での検討材料が増えたと語りました。

さらに、AIの活用を進める中で「AIは使用するだけでなく、作るフェーズへ進むべき」というスピーカーのメッセージに感銘を受けたという意見もあり、非常に実りある内容だったと皆が口を揃えました。

今後の展望

主催者の代表である板羽晃司氏は、「AIエージェント博は、今後もAI技術の実用化を進める重要なイベントとして定期的に開催したい」とコメントしています。次回の「AI博覧会」は、2026年1月21日から22日まで大阪で開催予定です。関西でも多くの企業にAIの導入が進むことを期待しており、まさにAI技術の普及が進む時代の到来を感じさせるイベントとなりました。

このように、AIエージェント博は単なる展示会にとどまらず、ビジネスに直結する情報と実践的なノウハウを提供する場として大変意義のある機会でした。今後のAI技術の進展に期待が寄せられる中、次回の開催も待たれるところです。