新たなウェルネスツーリズムの挑戦
2025年4月、淡路島に新しい会社『株式会社パソナウェルネスツーリズム』が設立されました。これは、株式会社パソナグループが掲げる地域活性化の一環であり、主に訪日外国人を対象とした健康プログラムを通じたウェルネスツーリズムの推進を目指しています。
医療ツーリズムの広がりと淡路島の可能性
近年、世界的な医療ツーリズム市場は急成長を遂げており、2023年の市場規模は1197億米ドルにのぼるとされています。日本国内でも市場規模は5500億円に達しているが、特に首都圏にサービスが集中している状況です。地方での医療ツーリズムの普及は未だ課題であり、そこに注目したのが淡路島の「パソナウェルネスツーリズム」です。
この会社は、加齢や病歴によって機能が低下した訪日外国人に対する支援を行うため、淡路島にリハライズセンターを設立します。センターでは資格を持つセラピストによるリハビリやトレーニングが行われ、身体機能の回復を目指します。
ウェルネスプログラムの内容
『パソナウェルネスツーリズム』では、薬膳や和漢素材を取り入れた健康商品を利用した「滞在型ウェルネスプログラム」を提供します。このプログラムでは、体質の改善を促す自然療法が用意され、淡路島の美しい自然環境の中で、心身ともにリフレッシュできる内容が盛り込まれています。
また、今後は地域の医療機関とも連携を図り、ゲノム検査や再生医療、ボツリヌス治療などのオプションサービスも提供する予定です。これにより、一人ひとりに最適な健康プログラムを提供できることを目指しています。
訪日外国人の医療サービス支援
さらに、訪日外国人が日本国内のクリニックで検診を受ける際の事前予約や通訳などの受入業務を請け負うことにより、医療ツーリズムに参加できなかったクリニックのサポートも行います。これにより、淡路島への多くの外国人患者の誘致を進めることが期待されています。
健康的で心豊かな社会の実現を目指して
『株式会社パソナウェルネスツーリズム』は、ただの医療サービスの提供に留まらず、地域活性化の新しいモデルを構築し、ウェルネスツーリズムを通じた持続可能な社会を目指しています。誰もが健康で文化的な生活を享受できる社会を実現するための一歩を踏み出すことでしょう。
代表取締役近藤奈央のビジョン
代表取締役の近藤奈央氏は、医療とウェルネスが交わる新たなビジネスモデルを構築することを目指し、地方医療の存続や質の高い医療の普及に努めています。彼女の情熱は、ウェルネスツーリズムの展開を通じて、多くの人々に豊かな生活を提供するという使命を持っており、その実現に向けて邁進しています。
この取り組みによって、淡路島は今後、日本を訪れる外国人にとって新たなウェルネスの拠点と成り、地域全体の活性化が期待されます。今後の展開に目が離せません。