軽貨物業界の未来を見据えた「適正化推進ロードマップ1.0」を発表
一般社団法人全国軽貨物協会(全軽協)は、軽貨物業界の適正化を目指して新たな指針である「貨物軽自動車運送事業適正化推進ロードマップ1.0」を公開しました。このロードマップは、2025年4月に施行される安全対策強化に向けた重要なステップとなります。
適正化推進会議による議論と合意形成
全軽協は、業界全体の持続的な発展に向けた「適正化推進会議」を設立し、2023年11月から様々なステークホルダーと共に議論を重ねてきました。この会議には、国土交通省や学術機関、大手キャリア企業、さらにはプラットフォーマーといった多様な関係者が参加しており、それぞれの視点をもとに業界の適正化に向けた具体策を練っています。結果として、この会議での成果は「適正化推進ロードマップ1.0」として2025年4月からの新しい施策に生かされていくことになります。
K-LINKによる適正化支援
全軽協では、個人事業主が多く属する軽貨物業界において、法令遵守を容易にするための支援ツール「軽貨物事業者支援アプリ K-LINK(ケーリンク)」を提供しています。このアプリは、事業者自身が自ら安全管理を効率的に行えるよう設計されており、多くの事業者が実際に活用しています。さらに新たに、2025年4月にはCLO(Cargo Logistics Operator)や委託会社向けの「CLO機能」が実装され、これによりサプライチェーン全体のコンプライアンスチェックが可能になる見込みです。
業界の健全な発展に向けた動き
軽貨物業界が今後も持続的に発展していくためには、事業者一人ひとりの前向きな対応が重要です。全軽協は、K-LINKアプリを通じて法令遵守を促進すると共に、適正な事業運営を評価しやすい環境を整えることで、業界全体の適正化を進めています。このようにして、軽貨物業界は一丸となって新たな未来に向かって邁進しているのです。
業界の発展と安全性を両立させることが求められる今、全国軽貨物協会の「適正化推進ロードマップ1.0」はその指針となることを目指しています。さらなる進展が期待されるこのプロジェクトは、軽貨物業界に新たな風を吹き込むことでしょう。