東京工科大学のAIシステム「青嵐(SEIRAN)」が世界的な評価を受ける
東京工科大学が開発した大規模AIシステム「青嵐(SEIRAN)」が、世界のスーパーコンピュータランキング「TOP500」において374位、「HPCG」において83位にランクインしました。この成果は、教育と研究の両側面でAI活用を進める同大学の取り組みの一環です。
AIシステムの概要
「青嵐(SEIRAN)」は、最新のNVIDIA DGX BasePOD構成をベースにしたGPUクラスターで、12台のNVIDIA DGX B200ノードを使用しています。これにより、教育や研究において多様なAI応用が可能となります。特に、生成AIやシミュレーションの分野で強力なサポートを提供します。
- - GPU構成: NVIDIA DGX B200 × 12ノード
- - ネットワーク: NVIDIA Quantum InfiniBand (総帯域 1,600GB/s)
- - ストレージ: DDN社製オールフラッシュ高速ストレージ
- - TOP500 (HPL): 3.3 PFlop/s
- - HPCG: 0.096512 PFlop/s
これらの機能により、学内でのAI人材育成や大規模物理シミュレーションに幅広く活用されており、教育・研究活動の中心的な基盤となっています。
ジーデップ・アドバンスの役割
AIとビジュアライゼーションのソリューションを提供するジーデップ・アドバンス社が、「青嵐(SEIRAN)」の構築に際して重要な技術支援を行いました。同社は、NVIDIA社のエリートパートナーとして、プロジェクトに必要なソリューションを提供しています。具体的には、以下のような技術が活用されました。
- - NVIDIA AI Enterprise: AIアプリケーションの効率的な開発とデプロイを実現
- - NVIDIA Base Command Manager: クラスター管理を簡素化
- - Open OnDemand: HPCシステムへのアクセスを管理するWebポータル
同社は、国内におけるDGXシリーズの導入実績でもトップクラスを誇り、多様な分野でのプロジェクト展開を進めています。「青嵐(SEIRAN)」は、そうした技術力を証明する代表的な事例です。
教育の未来への貢献
ジーデップ・アドバンスのCEOである飯野匡道氏は、東京工科大学の「青嵐(SEIRAN)」が登場したことを喜び、技術的支援が大学のAI人材育成、地域課題の解決へ貢献することを強調しています。また、同社は今後もHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)やデータサイエンスの分野での発展の支援を続ける意向を示しています。
まとめ
東京工科大学のAIシステム「青嵐(SEIRAN)」が世界的な評価を受けたことで、AI教育・研究の新たな基盤が確立され、未来の技術者や研究者の育成が期待されます。ジーデップ・アドバンスとともに、さらなる研究と発展を目指す同大学の今後に目が離せません。
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