舘鼻則孝の個展
2025-10-20 09:32:39

舘鼻則孝が贈る新たな個展「Obsession」が京橋で開催

舘鼻則孝の個展「Obsession」



東京都中央区のKOSAKU KANECHIKAにて、舘鼻則孝の新たな個展「Obsession」が10月11日から11月22日まで開催されます。本展では、大学卒業以来15年にわたる彼の作家活動を振り返り、内面や個人的な記憶に焦点を当てた油彩画とドローイングが展示されます。

展覧会のテーマと背景



「Obsession」というタイトルが示すとおり、本展は作者自身の思考や感情、彼の過去と現在を対話させることを意図しています。スタジオでの組織的な創作活動から離れ、絵筆を手にして心の内側と向き合うことで、舘鼻は最もプリミティブな美術の形態に立ち戻ります。当展では、彼の手による肉筆画のみが公開され、日常の中の特別な瞬間を捉えた作品が並ぶことでしょう。

螺旋のような思考の深淵



舘鼻は自身の活動が、想像以上に広がりを持ち、社会的な意味合いを持つようになったと語ります。しかし、自らの美意識を見失いそうになる瞬間もあったとか。その中で、彼が作家として心の均衡を保つ唯一の手段は、手を動かして作品を生み出すことだとし、自らの創作活動を通じた内面的な対話の重要性を強調します。

展示される作品の紹介



本展にラインナップされる作品には、個人的な思いを込めた自画像や、家族を描いた肖像画が含まれています。たとえば、「Portrait (Blue Period)」は、彼のパートナーの誕生日を題材にした油彩画です。青い色調で構成されたこの作品は、パブロ・ピカソの「青の時代」にインスパイアを受けています。

自画像の重要性



自画像はアートにおいて非常に重要な位置を占めますが、舘鼻はかつて2010年に東京藝術大学の卒業制作として公開した1点以来、新たな自画像を発表していませんでした。今回の個展においては、彼が当日の朝に撮影した写真を基に描いた自画像が展示され、彼自身の存在を強調する結果となっています。

家族や日常の美



また、作品「Mother and Child」は、ルネサンス期の宗教画からアイデアを得たものですが、何気ない家族の写真を元に描かれています。作者自身が撮影者であることが、作品の背後にある物語をより深めています。親しみのある何気ない瞬間に焦点を当てることで、絵画のモチーフとしての強さを引き出しています。

論理と感情が交差する空間



さらに、展覧会の中では、日常の瞬間を捉えた子供たちを題材にした作品も見ることができます。それぞれの作品が、普段は見落とされがちな美しさや意味に気づかせてくれます。舘鼻が捉えた小さな瞬間が、どのように作品を通じて語られるのか、来場者に深い思索を促すことでしょう。

開催詳細



  • - 展覧会名: 舘鼻則孝「Obsession」
  • - 会期: 2025年10月11日(土) – 11月22日(土)
  • - 会場: KOSAKU KANECHIKA 〒104-0031東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 3F
  • - 開廊時間: 11:00 – 19:00(日・月・祝は休廊)
  • - 入場: 無料

この機会に、舘鼻則孝が創作した美術作品の奥深い世界をぜひ体験してください。


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