2025年4月度 都道府県別賃金伸び率ランキングの発表
株式会社フロッグが2025年4月度の都道府県別賃金伸び率を発表しました。この調査では、アルバイト・パート、派遣、正社員という3つの雇用形態における賃金の変動が分析されています。各雇用形態ごとにデータを収集した求人情報から、どの都道府県の賃金がどれほど変わったのか、その詳細をお伝えします。
賃金の全体的な傾向
2025年の春季賃上げ交渉においては、連合からの高水準な賃上げ報告があり、平均賃上げ額は17,358円、平均賃上げ率は5.42%と昨年を上回る動きが見られています。このような背景の中、各都道府県の賃金はどのように推移しているかに注目です。
雇用形態別賃金増減率
各雇用形態の賃金増減率を見てみると、アルバイト・パートは変動幅が-0.49%から+7.27%、派遣は-3.69%から+7.29%、正社員は-1.15%から+1.22%という幅で推移しています。この多様な動きの中で特に注目すべき点は、派遣の分野で秋田県が前月比7.29%の賃金上昇を記録し、首位に立ったことです。
各雇用形態のランキング詳細
アルバイト・パート
アルバイト・パート部門では岩手県がトップの座を獲得し、前月比+7.27%の伸びを見せました。続いて青森県が+7.24%、福井県が+6.80%と続いています。一方で、賃金が減少した都道府県は、奈良県が最も減少率が高く、-0.49%を記録しています。
派遣
派遣のランキングでは秋田県が+7.29%で1位を獲得。次いで島根県が+5.37%、青森県が+5.14%と続きます。特に秋田県では多くの企業が高時給の派遣求人を出した影響が大きいようです。一方、東京都や沖縄県もランキングに名を連ねていますが、いずれも賃金が減少しています。
正社員
正社員部門では、沖縄県が1位となり、+1.22%という伸びを記録しました。その他の地域も増加を見せており、青森県と山形県もそれぞれ+1.06%、+0.89%の成長を見せていますが、高知県では-1.15%という減少が響いています。
まとめ
今回のランキング発表は、賃金がどのように変動しているのかを知るための貴重なデータとなります。雇用形態別に見ても、地域ごとの賃金政策や企業の賃上げ意欲が色濃く反映されています。特に派遣業界においては、時給の高い求人が多く出稿された県が目立ち、地域経済の活性化にも繋がっていると考えられます。これからの動向も注視していきたいですね。