進化するDDoS攻撃にAIで立ち向かう新サービス開始

DDoS攻撃対策の最前線

近年、サイバー攻撃はますます巧妙化しており、特にDDoS攻撃（Distributed Denial of Service）は脅威として台頭しています。これを受けて、日立ソリューションズは米国のRadware社と協力し、新しいクラウドサービス『Cloud Application Protection Service』の提供を開始しました。2023年11月13日からの本サービスは、既に12,500社以上の企業に導入されている実績を持ちます。

DDoS攻撃の現状

DDoS攻撃は、2023年と比較して前年比550％増という非常に急速な増加を見せ、このままでは多くの企業やサービスが影響を受けると言われています。特に日本国内では、2024年末までに大規模なDDoS攻撃が予想されており、社会インフラにも影響が出る可能性があります。こうした脅威が高まる中、企業には新たなセキュリティ対策が求められています。

Cloud Application Protection Serviceの特長

この新サービスは、DDoS攻撃に特化した設計がされています。攻撃を検知した際には、AIが数秒で防御シグネチャを生成し、防御活動を開始します。また、AIは通常の通信と異常な通信量を自動で区別し、セキュリティポリシーを最適化するため、システム担当者の運用負荷を軽減します。

高度な攻撃にも対応

本サービスでは、ボリューム攻撃やゼロデイの脅威、暗号化攻撃など、さまざまなタイプのDDoS攻撃に対応しています。これにより、企業はサービスの停止を防ぎ、安心して業務を継続することが可能になります。さらに、Radware社が提供する世界24カ所に設置されたスクラビングセンターを活用することで、攻撃源に近い拠点で迅速な対策が可能です。

ワンストップの支援体制

日立ソリューションズは、この『Cloud Application Protection Service』に加えて、ホワイトハッカーによるコンサルティングやインシデント対応、安全な運用支援も提供します。これはDDoS攻撃に留まらず、高度なサイバー攻撃に対して、予防から復旧まで包括的なサポートを実現するものです。

今後の展開

日立ソリューションズでは、サイバーBCPの強靭化を求める企業のニーズに応じて、新しい視点からのセキュリティ対策を強化していきます。特に、AI駆動型防御を通じたサイセキュリティソリューションは、今後のデジタルトランスフォーメーションを促進し、ビジネスの持続可能性をサポートします。

Radware社のエンドースメント

Radware社のAPAC地域担当副社長であるヤニブ・ホフマン氏は、「日本のサイバーセキュリティ状況は重要な転換点を迎えています。企業は頻繁に、そして高度なDDoS攻撃に直面しており、特にアプリケーションやデータが標的とされています。この地域特有の課題に対応するために、AI駆動型の防御が必要です」と述べており、日立ソリューションズとのパートナーシップを誇りに思っています。

まとめ

『Cloud Application Protection Service』は、企業のサイバー攻撃からの防御力を高めるための先進的なツールです。実績のある技術に基づくこのサービスは、企業が安心してビジネスを行うための強力な支援となります。具体的な導入については、日立ソリューションズのウェブサイトで詳細情報が公開されています。今後も目が離せないこのサービスに、ぜひ注目してください。