Siiibo証券による社債発行の新たな進化
東京都中央区に本社を置くSiiibo証券株式会社が、資金調達サービスの充実を図るために社債の引受業務を開始しました。これにより、企業が発行できる社債の金額が従来以上に増加し、多くの資金調達を可能にします。特に、スタートアップ企業にとって1億円を超える資金調達が実現しやすくなるというのは、大きなニュースと言えるでしょう。
企業発行の有価証券の一部を引き受けるというこの新たな業務は、資金提供を求める企業にとって非常に重要です。スタートアップ企業は事業が成長するにつれ、必要な資金も増大します。特にプロダクトの検証が進み、ユーザー増加や売上拡大に注力する段階では、適切なリソース投下が必要なため、大きな資金が求められます。しかし、将来的な成長を見越し、敢えて赤字を選ぶ企業も多いため、大口の借入を一つの金融機関から行うのは高いハードルとなっているのが現実です。この点を踏まえ、Siiibo証券の引受業務は市場のニーズに応じた柔軟な資金調達の手段を提供します。
この度の引受業務スタートによって、発行される社債の一部をSiiibo証券が取得できるようになります。これにより、1億円を超える社債発行が可能となり、資金調達の一つの目安でもある1億円を簡単に集めることができるようになります。新株予約権が付かず、希薄化を担うリスクがないため、企業にとっても選びやすい資金調達手段としての魅力が追加されました。
社債発行を支えるSiiiboのメリット
Siiiboを利用する社債発行にはいくつかの大きなメリットがあります。まず、株式を希薄化させない純負債としての資金調達が可能という点です。これにより、資本コストを抑えることができ、資金使途は新規事業やM&Aなど、さらに柔軟に運用可能です。さらに、経営者の保証や財務コベナンツが必要ないため、黒字化前の企業でも利用が可能であり、業種や事業内容に関わらず、資金調達の選択肢が広がります。
また、償還期間が平均2~4年と比較的長いため、次のエクイティ調達のタイミングを遅らせることができ、事業の黒字化を目指す余裕が生まれます。この長期の視点は、スタートアップが持続可能な成長を果たすためには重要な要素です。
引受業務開始の背景と今後の展望
Siiibo証券の引受業務は、証券会社として体制の強化と財務基盤の向上を図った結果として実現しました。資本金を5億円に増強し、2025年4月14日には「有価証券の引受け」に関する登録も完了。このステップにより、社債発行企業には従来以上のスピーディかつ大きな金額での発行機会を提供でき、投資家には発行タイミングに左右されない購入機会を増やすことが期待されています。
Siiibo証券は、"自由・透明・公正な直接金融を創造する"というミッションを掲げ、社債という金融商品を広めることを目指しています。オンラインプラットフォームでの社債発行・購入の利便性を高め、投資家と企業の双方にとって魅力的な選択肢を提供していく姿勢を貫くことで、今後も新たな金融市場の創出に寄与していくことでしょう。
詳細については、Siiibo証券の公式ウェブサイトをご覧ください:
Siiiboウェブサイト