猫が救った会社の物語
大阪にある株式会社岡田商会。現在では「ねこずかん」として知られる猫のはんこを展開しているが、実は彼らの起源には一匹の保護猫の存在があった。このストーリーは、まさに奇跡とも言えるほどのサクセスストーリーだ。
はんこ業界の危機
岡田商会は、かつて月に1千万円の赤字を出すほどの厳しい状況に陥っていた。そんな暗黒の時代、会社を引き継いだのが常務取締役の岡山耕二郎氏だった。彼は日々の業務に追われる中、ふとしたきっかけで老猫の保護猫、コタローに出会う。コタローとの生活が彼にとって大きな支えになり、新たな息吹を与えた。
ねこずかんの誕生
コタローとの日々を通じて生まれた「ねこずかん」。これは猫のイラストが印刷されたはんこで、瞬く間に人気を集めた。発売からわずか数年で累計3万本以上が販売され、赤字続きだった岡田商会の業績もV字回復を果たした。しかし、コタローは商品がヒットを記録する前に、腎臓病で静かにこの世を去る。彼の存在が、このヒット商品を生むきっかけとなったことは疑いようもなく、そのことが今も岡山氏の心に残る。
創作落語で語られる
この感動的な実話は、落語作家の今井ようじ氏の手によって創作落語となり、2025年3月7日に大阪の天満天神繁昌亭で披露されることになった。主演は、今井氏自身が飼う保護猫のエピソードとともに、月亭天使さんが語る。「ねこずかん」のユニークなストーリーは、笑いを交えつつも、視聴者に元気を与えることだろう。
イベント詳細
この落語公演「景気開福寄席」は、岡山氏の感動的な物語を体験する絶好の機会である。場所は天満天神繁昌亭、時間は19:00開演、前売りチケットが2,500円とリーズナブル。会場へのアクセスも良好で、駅から徒歩数分で到着することができる。
終わりに
「ねこずかん」の誕生秘話は、単なる商品開発の物語ではない。保護猫との出会いが、会社の存続をかけた一大転機をもたらしたのだ。そんな奇跡の瞬間を、落語という形で体験してみてはいかがだろうか。心温まる物語と共に、笑いを楽しむひとときが待っている。催し物への参加や、視聴の申し込みは、公式のチケット販売サイトから行えるので、ぜひチェックしてみてほしい。