リサンキズマブの効果
2025-09-01 15:24:23

希少疾病指定を受けたリサンキズマブが小児膿疱性乾癬に新たな光をもたらす

リサンキズマブ、希少疾病用医薬品指定取得



アッヴィ合同会社は、2025年8月29日付で、リサンキズマブについて、既存治療で効果不十分な小児の膿疱性乾癬に向けた希少疾病用医薬品の指定を厚生労働省から取得しました。これにより、リサンキズマブは日本国内における新たな治療選択肢となることが期待されています。

膿疱性乾癬とは?


膿疱性乾癬は、発熱とともに全身の皮膚に潮紅が現れ、無菌性膿疱が多発する、指定難病であり小児慢性特定疾患に分類されています。日本国内での発症率は乾癬患者数の約1%と少なく、約2000人の小児がこの疾患に苦しんでいるとのデータもあります。膿疱性乾癬は、急性症状が再発を繰り返し、患者の身体的精神的な負担は非常に大きいです。入院が必要となる患者も多く、長期にわたる治療が求められています。

リサンキズマブの役割


リサンキズマブは、インターロイキン-23(IL-23)を選択的に阻害する生物学的製剤で、慢性の免疫介在性炎症疾患に効果を示します。これまで、尋常性乾癬や乾癬性関節炎など、7つの適応症に対応する治療薬として承認を得ており、2025年以降は小児の膿疱性乾癬患者への使用も可能となります。この治療がもたらす新たな可能性は、患者やその家族にとって大きな希望となるでしょう。

小児患者における治療の必要性


小児患者に対する治療選択肢は非常に限定的で、カスタマイズされた治療法が求められています。お子様の生活において、重い症状が伴うフレアの再発は、学業や日常生活にも大きな影響を及ぼします。そのため、リサンキズマブの効果的な使用は、治療の継続や生活の質向上に寄与することが期待されています。

アッヴィの使命と事業展開


アッヴィは、革新的な医薬品の開発を通じて、深刻な健康課題の解決を目指しています。現在、免疫疾患、がん、精神・神経疾患、アイケアなど、多岐にわたる領域で研究・開発を進めています。リサンキズマブの開発は、アッヴィの医薬品事業における重要なステップであり、今後の展望に大きく寄与すると考えられます。

最後に


リサンキズマブの希少疾病用医薬品指定取得は、小児の膿疱性乾癬という難治性疾患に新たな希望をもたらす可能性があります。今後の研究や臨床データの蓄積が進むことで、より多くの患者がこの治療の恩恵を受けられることを願っています。詳細については、アッヴィの公式ウェブサイトをご覧ください。

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