障がい者の新しい働き方の可能性
株式会社第一興商は、品川区が推進する超短時間雇用促進事業と連携し、2025年4月より障がいのある方向けの新たな働き方を提供します。この取り組みは、長時間の就労が難しい方々に向けて週20時間未満で働ける機会を創出することを目的としています。
超短時間雇用促進事業の概要
超短時間雇用促進事業は、令和6年度から本格的に実施されるもので、障がい者の方が活躍できる場を広げるための取り組みです。第一興商は、「障がいのある方が社会でもっと活躍できる機会を提供したい」という強い思いから、このプロジェクトに参加しました。
新しい業務形態「DAMパイロット」
新たに提案された業務は「DAMパイロット」です。これは、DKエルダーシステム専用機「FREE DAM LIFE」に搭載された1,400種類の多様な音楽コンテンツと、株式会社オリィ研究所が開発した分身ロボット「OriHime」を組み合わせた新しいリモートセッションの形を取ります。
参加者は、自宅から専用アプリを使って「FREE DAM LIFE」を遠隔操作可能です。話した言葉はスピーカーで施設内に届けられ、指示を受けた「OriHime」がその言葉を身振りや手振りで表現します。このようにして、離れた場所にいる参加者同士が「OriHime」を通じて楽しく会話を楽しむことができます。
多様な場での展開
今後、この取り組みは高齢者施設だけでなく、公民館やコミュニティセンター、学校など、さまざまな場所で障がいのある方々が活躍できる場を提供する予定です。また、地域での催事においてもサポートを行うことで、より多くの人々にこの新しい働き方を広めていきます。
さらに、この取り組みにより介護や保育の現場での人手不足の解消も期待されています。特に、職員が苦手とするレクリエーション業務の負担軽減に寄与し、多くの施設でのニーズに応えられると考えられています。
音楽を通じた共生社会の実現
第一興商は今後も、音楽を通じて多様性と包摂性を尊重し、共生社会の実現に向けて努力を続けます。特に、DKエルダーシステムは全国の高齢者向け施設に導入され、楽しみながら介護予防や健康増進のためのコンテンツを配信しています。
2025年3月現在、すでに28,400カ所以上で導入されており、運動や口腔・認知機能の維持・改善に寄与しています。新たな雇用形態である「DAMパイロット」を通じて、より多くの障がい者が充実した仕事を楽しめる世界を実現していくことを目指します。
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