I-neの鉢伏山プロジェクト、環境省に認定される
この度、株式会社I-neが推進する『Hachibuse Nature Positive Project』が、環境省により『自然共生サイト』として認定されました。このプロジェクトは大阪府茨木市に位置する鉢伏山での生物多様性の保全活動を中心に展開されています。
自然共生サイトとは
『自然共生サイト』とは、生物の多様性保全を図るために民間の取り組みを認定する制度で、2023年度から本格的にスタートしました。この認定は、2025年に施行される予定の『地域生物多様性増進法』に基づくものであり、環境大臣や農林水産大臣、国土交通大臣からの初の認定事例となります。
ネイチャーポジティブの概念は、自然再興を指し、自然環境の回復を目指すものです。これは2023年3月に閣議決定された生物多様性国家戦略2023-2030において、2030年までの目標としても掲げられています。
鉢伏山の背景とこれからの活動
I-neは、都市部で森林の荒廃が進む現状に対し、2023年から鉢伏山での自然保護活動を開始しました。鉢伏山は、大阪市内からわずか30分の距離に位置しており、ニュータウン「彩都」にも隣接する自然豊かな地域です。ここは、水源涵養保安林にも指定されており、さまざまな生物が生息する貴重な環境が守られています。
同社の社員も積極的にボランティア活動に参加し、台風による被害を受けたエリアの再生に取り組んでいます。これからも、地域住民との協力を通じて生物多様性の増進や自然と人との共生を目指した活動を推進する予定です。
地域との連携
このプロジェクトは、地元の岩阪自治会や鉢伏山森づくりの会、大阪府森林組合など、さまざまな関係者と連携しながら進行しています。地域住民を対象とした自然観察会なども実施しており、地域の絆を深める活動にも力を入れています。
岩阪自治会の眞並恭介氏は、「これまで荒れていたこの山が、多くの人々の手によって少しずつ再生されてきたことに感慨を覚えます」と述べ、この認定を機に更なる発展を期待しています。また、大阪府森林組合の栗本修滋氏も「I-neの参加により、新たな活動が活性化し明るい展望を持つことができました」と、今後の協力関係を強調しました。
未来へのビジョン
今後も、I-neは地域との連携をしっかりと深め、生物多様性の保全や里山文化の継承に努めていきます。誰もが自然とふれあえる場所を次世代に引き継ぎ、多くの人々に愛される鉢伏山を目指して活動していく計画です。自然の大切さを再認識し、これからの活動に期待が寄せられています。