がん治療の未来
2025-04-09 09:33:52

次世代のがん治療を目指すリンクメッドに出資した慶應イノベーション・イニシアティブ

次世代のがん治療を目指すリンクメッドとKIIの提携



最近、リンクメッド株式会社が慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)からの出資を受け、次世代放射線医薬品の開発を加速させることが発表されました。この出資は、合計で35.5億円にも及び、リンクメッドの新しい治療法に大きな期待がかかります。

リンクメッドの革新性



リンクメッドは、量子科学技術研究開発機構から生まれたスタートアップで、主に新しい放射線核種64Cuを利用した医薬品の開発に取り組んでいます。放射線医薬品はがん治療において、従来の方法では克服できなかった課題を克服する可能性を秘めています。特に、64Cuはがん細胞に対して強力な殺傷効果を持ちながらも、副作用が少ない特長があります。これは、がんの種類に関わらず、より多くの患者を助けることができることを意味しています。

「見える治療」の実現



興味深いのは、64CuがPET診断にも対応している点です。この新たな技術により、医師は治療を行いながら同時に患者の反応を確認することができるため、「見ながら治療」を実現できるのです。難治性がん患者に対して、リンクメッドは革命的な治療法を提供することを目指しています。

KIIの役割



慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)は、医療や健康、テクノロジーにおける革新を目的として、スタートアップの成長を支援しています。KIIは、研究成果を基にした企業の形成を促進するだけでなく、社会の課題解決に貢献することを目指しています。

インパクトファンド設立の背景



2023年10月、KIIは大学VCとして初めてインパクトファンドを設立しました。これにより、金銭的リターンだけでなく社会的・環境的なインパクトの創出を目指す姿勢を強調しています。健康と幸福を追求する社会の実現に向けた取組みが、リンクメッドとの連携においても発揮されることでしょう。

まとめ



慶應イノベーション・イニシアティブがリンクメッドへ出資したことは、がん治療の未来において新たな可能性を切り開くものです。64Cuを用いた放射線医薬品が普及することで、がん患者にとって希望の光となることが期待されています。医療界に革新をもたらすためにも、今後の動向に注目です。

会社概要


  • - リンクメッド株式会社
所在地:千葉県千葉市稲毛区小仲台2丁目6-1
代表者:社長 吉井 幸恵
設立:2022年7月
URL:リンクメッド

  • - 慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)
所在地:東京都港区
代表者:社長 山岸広太郎
URL:KII


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