Microsoft 365を活用した業務システム構築の新たなカギ
大阪市に拠点を置く株式会社メディアフュージョンは、2026年3月から新たな業務支援ツール『Power Apps自動画面生成ツール』の提供を開始します。このツールは、Microsoft 365のローコード開発環境であるPower Appsを活用し、Excelで作成された設計書を基に自動で入力画面を生成します。
ローコード開発の現状
デジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中、多くの企業が業務システムの開発においてローコード・ノーコードツールの導入を進めています。しかし、スクリプトの記述や設定変更には専門知識が必要であり、追加ライセンス費用も壁となっています。こうした課題を解決するために設計されたのが今回のツールです。
Power Apps自動画面生成ツールの特徴
1. 自動生成機能
本ツールは、従来の業務システム開発における柔軟性と迅速性を両立させることを目指しています。特に、Excelで作成する『データ構造設計シート』を用いて、画面やデータベースの設定を自動で行います。これにより、システム管理者自身が運用時にデータ構造の変更を行うことが可能となります。
2. コスト削減
従来の業務アプリ開発では、エンジニアを通じての対応が必要でしたが、本ツールを使用することで、データ構造の変更を管理者自身が手がけることができ、コスト削減にもつながります。運用中にデータ項目の追加や変更があった場合でも、エンジニアによる手続きを省けます。
3. フレキシブルなデータベース選択
デフォルトで使用されるSharePoint Listsは、簡易なデータベース構築に適しており、データ量に応じて複数のListsを並行して使うことができます。また、大量データへの対応としてDataverseの導入も検討されており、システムの拡張性が高まっています。
導入メリット
この『Power Apps自動画面生成ツール』を導入することで、業務現場は迅速なシステム変更にも対応でき、さらにコスト削減が期待できます。エンドユーザーであるシステム管理者が、開発に必要なスクリプトを意識することなく業務システムを運営できる環境が整うのです。実際、すでに多くの大学や研究機関での利用が見込まれています。
SEaaSの推進
メディアフュージョンが目指すのは、SaaSをさらに進化させた『SEaaS (SaaS Extension as a Service)』です。これにより、既存の業務システムをMicrosoft 365と組み合わせて、拡張性の高い低コストなシステム構築を実現します。特に、オンプレミス方式を採用していた組織においては、サーバーレンタルやセキュリティコストの負担軽減が期待されるでしょう。
まとめ
メディアフュージョンが提供する『Power Apps自動画面生成ツール』は、企業の業務システムの構築と運営方法を一新する可能性を秘めています。お問い合わせはすでに受付中で、詳しい情報については公式サイトをご覧ください。業務現場のDX推進に新たな風を吹き込む本ツールに、期待が寄せられます。