カードローン審査結果から読み解く、落ちる理由と対策とは？

2024年5月に実施されたセレクトラ・ジャパン株式会社の調査によると、778名の男女を対象にカードローンへの申し込み経験や、審査に落ちた理由について尋ねました。この調査結果は、カードローンへの申し込みや審査についての実態を浮き彫りにした貴重なデータです。

カードローン申し込みの実態

調査の結果、全体の約15.6%の人がカードローンに申し込んだ経験があることが明らかになりました。つまり、6～7人に1人がカードローンを身近に利用していることがわかります。このことから、カードローンはもはや特別な存在ではなく、一般的な金融サービスとなっていると言えます。

複数社への同時申し込みの影響

アンケートでは、60.6%の人が1社のみ申し込んだと答えました。また、25.4%は2社、14.0%は3社以上に申し込んだと回答しました。結果的に、1社のみの申し込みが最も高い通過率を持っており、複数社同時に申し込むことで通過率が下がる傾向が示されています。

ただし、複数社同時に申し込んだからといって必ずしも落ちるわけではないことも覚えておくべきポイントです。審査は各申込者の信用情報や返済能力を総合的に判断するためです。

審査に落ちる理由

審査に落ちた100名を対象に、審査に通らなかった理由を尋ねたところ、28名が「全く予想していなかった」と回答し、45名が「その可能性もあったと予想していた」と答えました。この結果からも、多くの人が自分の信用状況を正確に把握できていないことがうかがえます。

主な不合格理由

1位は「収入が不安定だったこと」で、これは高収入でも安定していないと評価が低くなる傾向があります。2位は「過去の滞納歴があること」で、信用情報に問題があると通過しにくくなります。3位は「債務整理をしたこと」も挙がり、特に注意が必要です。これらの要因は、カードローンへの申し込みを行う上で事前に改善しなければならないポイントです。

また、想定外の理由として「申込情報に不正確な情報があった可能性」も挙げられます。誤った情報を記入すると、信用が失われるため、正確な情報提供が不可欠です。さらに、支払い経験がある場合、遅延情報を確認することも大切です。これらを整理しておくことで、次回申し込む際のリスクを減らすことができるでしょう。

審査に落ちた場合の対策

万が一、審査に落ちてしまった場合、その理由を冷静に分析し、改善点を探ることが重要です。また、他社のカードローンにも再挑戦する価値があります。銀行カードローンから大手消費者金融、さらに中堅企業へと申込みを広げていくことで、通過する可能性が高まります。

信用情報の確認を行うためには、CICなどの専門機関を利用することが必要です。自分の信用状況を把握し、不安要素を解消することで、次の申し込み成功に繋がることでしょう。