地元産桃を使ったジュース体験
2025年9月20日、福島県桑折町の多目的スタジオ「イコーゼ!」で、小学生たちが地元特産の桃「あかつき」を利用した特別プログラム「おいしい!野菜チャレンジ」を開催しました。このイベントは、カゴメ株式会社と放課後 NPO アフタースクールの協力により実施され、子供たちに地域の農業への理解を深めてもらうことを目的としています。
当日は、桑折町の小学生33名が参加し、まずは野菜に関するクイズに挑戦。旬の食材の知識を深めながら、1日の野菜摂取目標や栄養についても学びました。続いて、このプログラムのメインイベントとして、桑折町産の「福島あかつき桃ジュース」と多様な野菜ジュースを組み合わせ、自分だけのオリジナルジュースを作る体験が行われました。子供たちは創造力を発揮し、自分好みのジュースを完成させていきます。
参加した子供たちは、野菜ジュースを飲む機会が少なく、初めての体験に不安を抱く子もいましたが、桃ジュースとの組み合わせが新たな味覚を引き出し、「奇跡の美味しさ」と大好評でした。さらに、桑折町の町長・髙橋宣博様もこの授業に参加し、子供たちのジュースをその場で試飲。そして、講評として「このような活動を通じて子供たちが地元に誇りを持ち、自ら農業に親しむきっかけになれば嬉しい」と笑顔で語りかけました。
プログラムの背景
この「おいしい!野菜チャレンジ」は、2018年にスタートした食育プロジェクトで、野菜を食べることにあまり慣れていない子供たちを対象にしたものです。野菜嫌いを克服するために、楽しいクイズ形式で子供たちに野菜の魅力を伝えたり、実際に自分でジュースを作ることで、食の経験を豊かにすることを理念にしています。今回のプログラムには、2019年に受賞した「キッズデザイン賞」や、2022年の農林水産省食育活動表彰など、数々の評価が付いています。
地元の自慢「福島あかつき」とは
桑折町が誇る「福島あかつき」は、33年連続で皇室に献上されているほどの高評価を得ている特産品です。透き通るような甘さと、フレッシュな味わいが特徴で、カゴメの「福島あかつき桃ジュース」は、通信販売でも非常に人気が高く、早期に完売することも多い商品です。子供たちにとっては、地元の果物を使ったジュース作りによって、地域の特産品に対する理解も深まりました。
参加した子供たちの声
授業後の子供たちは、「箱に入った野菜を触りながら何が入っているか当てるクイズが面白かった」「普段はあまり野菜を食べていないけれど、もっと意識して野菜を摂っていきたい」と、プログラムを通じて新しい気付きや経験が得られたことを嬉しそうに語っていました。自身の体験を通して、将来的には、より健康的な食生活を歩んでいくための重要なステップになったことでしょう。
このようなプログラムが今後も続き、地域の自然や特産品について子供たちに学ぶ機会が提供されることを期待しています。地域農業の価値を再認識し、次世代を担う世代が食への興味や地元への愛着を持つことができるよう、私たち大人も努力していかなければなりません。