企業のSNS活用実態調査!
SNSが企業の広報やマーケティングに欠かせない手段となった今、その効果的な運用法について多くの企業が悩んでいます。そこで、株式会社PRIZMAが実施した「SNSの活用実態調査」では、BtoB企業のマーケティング担当者や経営者を対象に、具体的な運用状況と戦略が明らかにされました。
調査概要
本調査は250名の参加者を対象に、SNSアカウントの形態、主に利用しているプラットフォーム、目的、投稿内容、そしてフォロワー数を増やすための施策についての質問が行われました。特に、DMの活用法や反応率についても注目され、その結果から各企業のSNS活用の実態が見えてきました。
SNSアカウントの運営形態と利用プラットフォーム
調査では、最も多いアカウント形態が「企業公式アカウント(76.3%)」であり、次いで「経営者個人アカウントやマーケ担当者個人アカウント(各6.1%)」と続きます。企業公式アカウントの利用が圧倒的に支持されていることがわかります。
次に、主に利用しているSNSのプラットフォームに関しては、InstagramとX(旧Twitter)が高い支持を得ていることが明らかになりました。特に企業公式アカウントではXが好まれる傾向があり、経営者層ではInstagramが主流となっています。マーケ担当者はFacebookも積極的に活用しているようです。
SNSアカウント運営の目的
企業がSNSアカウントを運営する目的も多様化しています。最も多かったのは「企業やブランドの認知度向上」であり、特に広報担当者のアカウントではこの目的が顕著です。経営者、マーケティング担当者には「自社商品/サービスの紹介」を目的とする傾向が見受けられ、人事担当者では「採用活動に関する情報発信」も重要な目的となっています。
投稿内容とフォロワー増加策
投稿内容としては、企業公式アカウントでは「自社商品/サービスの紹介」が主であり、個人アカウントでは「お役立ち情報」や「親近感を感じさせる投稿」が多いようです。特に営業や広報部門でのコミュニケーション重視の姿勢が見て取れます。
フォロワー数やつながり数を増やすための施策としては、投稿頻度の増加が最も一般的(47.1%)であり、「ハッシュタグの効果的な活用(35.3%)」や「キャンペーンの実施(34.0%)」も強く勧められています。
DM営業の実態と効果的な文面
DMを活用した商談についても詳細に調査されましたが、最も送信数が多いのは「11~15件(31.6%)」で、効果的と感じる文面のタイプには「自社商品・サービスの具体的なメリットを強調する内容」が上位に位置づけられました。
DM送信の反応率は多くが「6~10%(37.5%)」とされており、商談化率も「6~10%(38.1%)」が最も多かったです。共通して言えるのは、具体的な課題解決を提案する内容が特に反応を得やすいということです。
返信が得られない場合のアプローチ法
DM送信後に返信がない場合のフォローアップ方法としては、「相手の投稿やストーリーにいいねやコメントをする(52.9%)」が最も多く、別の文面での再送信よりも関心を引く方法が重視されています。これにより、相手との関係性を築きながら、再送信の負担感を減少させることができるでしょう。
まとめ
今回の調査を通じて、企業におけるSNSの活用方法は多様であり、それぞれの目的や戦略が異なることが明確になりました。特にInstagramやXの利用が目立ち、視覚的要素やコミュニケーションの円滑さが評価されている傾向があることが分かりました。今後は、よりパーソナライズされたアプローチが求められるかもしれません。SNSを通じた相互コミュニケーションの重要性がますます増していく中で、企業は新しい戦略を模索し続ける必要があります。