Japan IT Week 2025とは?
2025年4月23日から25日まで、東京ビッグサイトで開催される「Japan IT Week 2025」は、ITとAIに特化した大規模なイベントです。このイベントには、最新技術を活用した製品やサービスの展示が行われ、多くの企業や技術者、研究者が集います。本展は、新しいビジネスチャンスの発見や最新情報の収集に絶好の機会となるでしょう。
株式会社瑞起の出展内容
このたび、神奈川県横浜市に本社を置く株式会社瑞起が、「IoT・エッジコンピューティングEXPO」内に出展します。ブース番号は東3番ホールの18-14です。ここでは、開発ボード「Vividnode」のスタッキングタイプの展示や、特定のニーズに対応したデモンストレーションが行われます。
Vividnodeについて
「Vividnode」は、組み込み開発用途だけでなく量産を意識したシステムオンモジュール(SoM)です。コアボードと拡張板を組み合わせることで、様々な製品への組み込みが可能になります。特に、1つのSoCでLinuxとリアルタイムOS(µITRON)が稼働するハイブリッドOSを搭載。これにより、マルチタスク処理とリアルタイム処理を同時に実施できるのが特徴です。
Vividnodeの魅力
1.
短期間・低コストでの製品化
瑞起は中国のサプライチェーンを活用し、量産向けに最適化された部品の選定で開発を進めています。このため、試作段階で使用したボードをそのまま量産に流用でき、開発工数を削減できる点がメリットとなっています。
2.
名刺サイズの小型化
基板面積の縮小を実現しており、コアボードと拡張ボードを重ねて実装することが可能です。これにより、多様なインターフェースを備えつつ、持ち運びに便利な名刺サイズを維持しています。
3.
組み込み向けOSの提供
瑞起がカスタマイズしたVivid OS(Vivid Linux、Vivid RTOS)も利用できます。これにより、ハードウェアとソフトウェアの高い親和性を実現し、開発ボードの性能を最大限に引き出しています。
ハイブリッドOSの利点
ハイブリッドOSは、Vivid LinuxとVivid RTOSを1つのSoC上で利用する技術です。これにより、特定のCPUコアをOSに割り振り、グラフィック処理やマルチタスク処理を効率的に行えるようになります。これによって、開発期間とコストの両方を大幅に削減することが可能となります。
デモンストレーション情報
瑞起のブースでは、2つのデモンストレーションが行われます。
1.
リアルタイム映像処理
カメラで撮影した画像を即座に処理し、LEDマトリックスパネルに表示するデモです。Vivid Linuxが画像処理を担当し、Vivid RTOSがLEDのタイミング制御を行います。
2.
3D描画とモータ制御
3Dのリールがタッチパネルを介して操作され、実際のリールと連動するデモです。ここでも、Vivid Linuxがグラフィック処理を行い、Vivid RTOSがモータ制御を担当します。
X68000 Z SUPER/Z XVIの展示
また、クラウドファンディングにより3億4千万円以上の支援を集めた「X68000 Z SUPER/Z XVI」の実物サンプルも初公開されます。この機械は、オリジナルデザインと最新技術が融合した製品で、チタンブラックの筐体やWi-Fi機能、MIDI/SCSIポートなどが搭載されています。さらには、別売りのNano ITXボードを使えばWindowsとのデュアルブートも可能です。
終わりに
「Japan IT Week 2025」は、組み込み技術やIoT分野の新しい可能性を発見する貴重な機会です。瑞起のブースに足を運び、最新技術に触れてみることで、未来のビジネスチャンスを探ってみてはいかがでしょうか。