伊藤忠、英国不動産取得
2025-04-07 13:39:52

伊藤忠グループ、英国不動産83物件をSpringREITから取得完了

伊藤忠グループ、SpringREITから英国不動産を取得



2025年3月、伊藤忠グループがSpring Real Estate Investment Trust(SpringREIT)から英国にある83の商業物件を譲り受けたことが明らかになりました。今回の売却は、Spring Asset Management Limited(SAML)およびMIBJ Consulting (Beijing) Co., Ltd.が管理を行っているSpringREIT内での重要な取引です。本記事では、この不動産譲渡の詳細、背景、そして今後の展望について解説します。

売却物件の概要


譲渡された物件は、英国国内の全83物件で、主に自動車整備やタイヤ小売チェーン「Kwik-Fit」に賃貸されています。これらの商業店舗はいずれも賃貸契約が成立しており、特に稼働率は100%と高水準を維持しています。譲渡価格は約73.5百万ポンド(日本円にして約142.5億円)で、契約は2025年2月18日に締結され、3月28日に完了しました。

この取引の特徴は、伊藤忠商事が持つ欧州の知見を活かした不動産運用の強化です。特に、Kwik-Fitの事業においては、今後の店舗改良やサービス向上に寄与することが期待されています。

各社のコメント


伊藤忠商事の執行役員である真木正寿氏は、マーキュリアホールディングスとの協業の強化がこの取引に結びついたと述べています。金融と不動産の融合が新たな価値を生む可能性を期待しているとのこと。

また、マーキュリアホールディングスの石野英也氏は、長年安定した収益をもたらしている英国不動産ポートフォリオの売却は、実需に基づく成功した投資と語っています。譲渡資金は中国不動産の投資管理強化に活用する計画です。

SpringREITの位置づけ


SpringREITは2013年に香港証券取引所に上場し、日系ファンド会社が運営する唯一の不動産投資信託です。今回の譲渡は、伊藤忠グループのKwik-Fit事業の不動産強化を狙ったものであり、SpringREITはその後、中国市場に再フォーカスした戦略を強化していきます。特に中国の高品質な収益性のある不動産に投資していく意向を示しています。

今後の展望


この取引により、伊藤忠商事はさらなる店舗の改良を進め、ブランド力を高めることが期待されます。また、SpringREITは中国市場における成長を目指す戦略を一層強化する見込みです。今後、両社の協業がもたらすシナジー効果に注目が集まるでしょう。

全体として、伊藤忠グループにとっても、SpringREITにとっても、この取引は両社が持つ資産運用の強化に寄与する重要なステップとなります。関連する成長戦略がどのように実を結ぶか、その行方から目が離せません。


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