地域と企業が手を結びウェルビーイングを推進する新たな協定
株式会社さとゆめと一般社団法人SDGs人的資本認定機構が、地域と企業のウェルビーイング実現に向けた連携協定を締結しました。この画期的な協力を通じて、日本全国における地域の活性化と企業の持続可能な発展が促進されることが期待されています。
連携協定の背景と目的
人的資本経営は、企業の価値を向上させるために従業員を資本として捉え、その価値を最大限に引き出す経営手法です。この考え方が重要視される背景には、2023年から始まる人的資本の情報開示義務があり、企業の経営戦略において人を中心に据えることが求められています。また、ウェルビーイングとは、心身ともに健康で持続的な幸福を追求する概念です。
さとゆめは、これまでも信濃町での「癒しの森事業」を通じて、自然や文化を融合させた地域活性化に貢献してきました。特に、メンタルヘルス対策や企業エンゲージメントの向上に力を入れており、都市部の企業に対して森林セラピーなどのプログラムを提供しています。
一方、SDGs人的資本認定機構は、企業のウェルビーイングを科学的に評価し、持続可能な発展を促進するために設立された世界初の認定機関です。この機構は、ストレス要因を可視化し、企業の労働環境の改善に向けた助言を行うことが特徴です。
このたびの連携協定により、地域におけるウェルネスプログラムを通じて企業の人的資本への取り組みを実践し、企業と地域の双方にウィンウィンの関係を築いていきます。
連携の具体的な内容
今後の連携では、以下の3つのポイントが重要となります。
1.
ウェルネスプログラムの展開
さとゆめが地域を中心に、企業向けのウェルネスプログラムを提供します。これにより、人的資本への取り組みの実践の場が地域に生まれます。
2.
プログラムの効果測定
実施されたウェルネスプログラムがどの程度地域や企業に貢献しているかを測定し、その成果を可視化します。これにより、サービスの質を向上させるためのデータが得られます。
3.
地域人材の育成
地域のローカルガイドやコーディネーターの育成にSDGs人的資本認定機構の専門知識を活用し、こうした人材が地域に密着した支援を行う環境を整えます。
連携事例の紹介
この連携の一環として、兵庫県宍粟市での取り組みが挙げられます。宍粟市は豊かな森林環境を生かしたアウトドアアクティビティが魅力ですが、若者の流出が課題となっています。ここで、さとゆめが地域の営業部と連携し、企業向けの森林セラピーを用いたプログラムを開発します。これにより、一連の人的資本の取り組みから評価までをスムーズに行える体制を整えます。
さとゆめとSDGs人的資本認定機構の概要
さとゆめは、地方創生に特化した事業プロデュース企業であり、全国各地で地域の資源を活用したプロジェクトを展開しています。SDGs人的資本認定機構は、国際的に評価された基準に基づいて、企業の人的資本への取り組みを評価し、改善を支援する機関です。
この両者の協力により、地域と企業の新たな関係性が生まれ、ウェルビーイングの実現を加速させることが期待されています。
新しい協定により、地域の人々と企業が手を組むことで、より良い未来が築かれることを願っています。