町工場の未来を拓く!販売管理システムDrumRoleがシード資金調達
町工場向けの販売管理システム「DrumRole」を展開する株式会社DrumRoleが、シードラウンドで4000万円の資金調達を成功させた。リード投資家にはGazelleCapital、フォロー投資家には株式会社ANOBAKAが名を連ねており、今後の展開に大きな期待が寄せられている。
株式会社DrumRoleの取り組み
株式会社DrumRoleは、元エンジニアの創業者が2人、町工場の現場で実務経験を積んだ上で立ち上げたスタートアップだ。彼らは製造業の課題を理解するため、1年間にわたり現場に入り込み、営業や管理業務のフローを徹底的に学んだ。この実践的な経験を元に、町工場の生産性を向上させるためのプロダクトを開発している。
このシステムは、特に町工場のような小規模な製造業者にとって、シンプルで直感的に操作できることが求められている。既存の管理システムが複雑で高額なため、導入が難しいという現状に対処するため、DrumRoleは徹底的に現場目線を取り入れたシステムを目指している。
資金調達の目的と今後の展望
今回調達した資金は、DrumRoleのプロダクト開発と販促活動に活用される。特に顧客からのフィードバックを基に、機能の改善や拡充を進める方針だ。現在は導入企業単体での活用が中心となっているが、今後は企業間での連携を促進し、より多くの町工場が同システムを活用できるようアップデートを重ねていく。これにより町工場の生産性向上を図り、製造業全体の課題解決に寄与することを目指す。
投資家の期待
Gazelle Capitalのシニアキャピタリストである大谷直之氏は、「DrumRoleは町工場に寄り添った非常に意義深いプロダクトを提供しており、この成長の可能性は高い」とコメント。彼は、町工場から生まれる150兆円もの生産額に注目し、DrumRoleがそのDXを推進する存在になってほしいと期待を寄せている。
一方、ANOBAKAのシニアアソシエイトである小田紘生氏も、「各社の業務オペレーションは異なり、パッケージソフトでのDXが難しい製造業界において、シンプルなシステムが業務のインフラとなることを確信しています」と、その価値を強調する。若い創業者たちの熱意や専門性に対する期待感も語っている。
まとめ
CEOの松本隆太郎氏とCOOの牛尾夢海氏は、持続可能な製造業の実現に向けて、徹底的な現場監査と素早い仮説検証を続けている。町工場ではいまだに紙やExcelを使用した管理が主流だが、彼らの取り組みによって、よりシンプルで効果的な管理システムが浸透することが期待される。
会社名:株式会社DrumRole
所在地:東京都大田区南六郷3-10-16 六郷BASE
設立:2022年11月21日
事業内容:町工場向け販売管理システム「DrumRole」の開発・提供
コーポレートサイト:
DrumRole公式サイト
サービスページ:
サービスページ
町工場の生産性向上、ひいては日本の製造業全体への貢献を目指し、DrumRoleの更なる発展に期待が高まる。