Lime、石垣島での新サービスを発表
世界的に展開する電動モビリティシェアサービスのLimeが、石垣島で「Limeラクモ」という新しいサービスの提供を開始します。この取り組みは、観光客と地域住民に新しい移動手段を提供し、安全で快適な交通環境を整備することを目指しています。
新サービス「Limeラクモ」の特徴
新たに提供される「Limeラクモ」は、座って乗れる電動シートボードです。まずはユーグレナ離島ターミナルやゆらてぃく市場など、約30のLimeポートに130台を導入し、年内には50カ所のポート設置と200台の配備を予定しています。これにより、石垣島内の観光地へのアクセスが一層便利になります。
大阪・関西万博での再利用
特筆すべきは、石垣島に導入される「Limeラクモ」が、大阪・関西万博でスタッフ用に使用されていた車両を再活用している点です。この再利用により、持続可能なモビリティ環境の構築が期待されています。
八重山警察署との連携
サービス開始に先立ち、Limeは八重山警察署と協力し、安全試乗会を実施しました。2025年11月1日・2日に開催された「石垣島まつり」では、来場者に安全講習を行い、交通ルールに対する意識を高める活動を行いました。このような事前の取り組みは、地域での安全運用を促進するために重要です。
観光需要と地域交通の課題
近年、観光客数が急増している石垣市。でも一方で、レンタカーや観光バスに頼る現状から、運転できない観光客の移動手段が限られている問題も浮き彫りになっています。この課題に対処するため、Limeの導入は地域交通の重要な補完手段となるでしょう。特に、稼働しているタクシーが限られているため、「Limeラクモ」は新たな選択肢を提供し、観光客の快適な移動を支えます。
地元との連携と持続可能な交通の実現
Limeの沖縄地域事業責任者である江﨑稔氏は、「地域と密に連携して、安全で快適な移動手段を提供することで、持続可能な交通インフラを構築したい」と語っています。また、観光客に向けた魅力的な移動体験を作り出し、石垣島の観光資源の向上に寄与していくことを目指しています。
JALとの連携も
さらに、Limeは日本航空(JAL)とも連携し、Limeを利用することでマイルが貯まるサービスを開始しました。これにより、観光客が更に便利にこのサービスを利用できるようになります。
今後の展望
Limeは、石垣島の観光需要に応える新たな移動手段としての役割を果たすことに期待されています。今後も地域での交通ニーズや観光地の回遊性向上に対応した施策を通じて、安全で快適なモビリティ環境の確立を目指していくに違いありません。これからのLimeの展開に注目です。