日本農業新聞とイマジエイト、生成AIを活用した業務改革を加速
日本農業新聞とイマジエイト株式会社が、JA(農業協同組合)向けの生成AIプラットフォーム「報徳Hub」について、リセールパートナー契約を締結しました。これにより、両社はそれぞれの強みを活かし、全国のJAにおける業務改革とデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目指します。
提携の背景
近年、全国のJAは人手不足や業務負担の増加という課題に直面しています。そのため、業務効率化とDXの推進が急務とされています。この状況を背景に、日本農業新聞は会員向けプログラム「Jパートナーズ」を通じて、生成AIサービスや研修コンテンツを提供し、多くのJAにおける生成AIへの導入を支援してきました。
一方、イマジエイトはJA横浜と協力して、現場の問題解決に役立つアプリケーションを共創するJA向け生成AIプラットフォーム「報徳Hub」を開発しました。この取り組みを通じて、両社は生成AIが実務にどう活用されるかを重視し、現場で発生する課題を解決するためのニーズがより一層明確になっています。
報徳Hubとは
「報徳Hub」は、JAグループ専用の生成AIプラットフォームです。名称の由来は二宮尊徳の「報徳思想」にあります。これは、JA同士が相互に支え合い、共創を促すためのインフラとして機能します。
このプラットフォームでは、各JAに安全で分離された環境を提供し、最新の生成AIモデルや多様な実務アプリを利用できるようにしています。アプリには、議事録の自動作成や渉外支援、組合員とのコミュニケーションに役立つ提案、財務分析、画像生成、さらには拡張検索生成(RAG)など、JAの実務に特化した機能が搭載されています。また、参加JAが集まって活用事例を共有する「報徳コミュニティ」を通じて、現場のニーズに基づいた機能強化を継続しています。
両社の役割
日本農業新聞の役割
日本農業新聞は、JAグループとの強固なネットワークを活かし、報徳Hubの導入窓口を担当します。JAからの問い合わせを一次窓口として受け付け、イマジエイトと協力して導入支援を行います。また、日本農業新聞のDX推進に関するノウハウを基に、報徳Hubの運用や生成AI活用についての情報提供にも力を入れます。
イマジエイトの役割
イマジエイトは、報徳Hubの開発や運営、報徳コミュニティの運営を通じ、現場の声に基づくアプリ開発と機能強化を進めます。また、各JAに対して業務の整理や活用設計、研修などのコンサルタント・サポートを提供し、現場への定着を目指します。
経営理念
イマジエイトの取締役COO、月田優は「生成AIの価値は、単にツールを導入することではなく、現場の知恵をどのようにつなげて組織変革を促進するかにある」と述べています。報徳Hubは、成功体験や失敗を共有することで新しいアプリを共創する場として位置づけられており、日本農業新聞との連携はJAグループ全体のDXを加速する大きな転機だと語っています。
まとめ
この提携によって、JAグループの情報基盤がさらに強化され、業務改善や効率化が進むことが期待されます。今後の展開に注目し、全国のJAの皆さんが生成AIを活用して業務を改革していく姿を楽しみにしています。
お問い合わせ
本提携や「報徳Hub」の詳細、トライアル希望に関する問い合わせは、日本農業新聞が担当します。詳細は下記の連絡先をご利用ください。