JA三井リース、完全自動運転スタートアップ・チューリングへの支援決定

完全自動運転技術の未来に向けて

2023年11月17日、JA三井リース株式会社は、完全自動運転を目指すスタートアップ企業であるTuring株式会社（通称：チューリング）へのファイナンス支援を発表しました。この支援は、日本国内における自動運転技術の社会実装を見据え、技術開発と事業展開の加速を目的としています。

自動運転技術の進展

近年、自動運転技術は急速に発展を遂げています。AIや高性能の車載センサーの進化により、国内外で段階的な実用化が進んでおり、高速道路での自動運転支援機能や特定エリアでのモビリティサービスが導入されています。これらの技術は、交通事故の減少や高齢者の移動手段の確保、そして物流の効率化という社会的課題の解決に寄与することが期待されています。

チューリングのユニークな取り組み

チューリングは、カメラによる画像認識を活用し、AIが判断から運転操作までを一貫して行うEnd-to-Endの自動運転AIを開発しています。この方式は、従来の多くのセンサーや高精度地図を用いる方法と異なり、シンプルな構成でありながらも、複雑な運転シーンに柔軟に対応できるという特長があります。このアプローチは、将来の完全自動運転実現に向けて大変注目されています。

JA三井リースの戦略

JA三井リースグループは、中期経営計画「Sustainable Evolution 2028」の中で「ビジネスモデルの進化」を重要な施策に掲げています。彼らはモビリティ分野を成長領域として位置づけており、今回のチューリングへのファイナンス支援は、日本発の自動運転技術が社会に実装されるための重要な支援策と位置づけています。今後もJA三井リースは、社会課題の解決や新たな価値の創造に貢献する企業への支援を通じて、持続可能な社会実現に向けて尽力していくとしています。