新作「maerge chair」
2025-08-27 14:33:37

伝統技術で創り上げた「maerge chair」がレストランの魅力を引き立てる

新作「maerge chair」の魅力に迫る



1. KOMAの哲学


家具工房KOMAは「あなたと共に生きる家具」をコンセプトにし、日本の伝統的な手道具を駆使して魅力的な家具を製作しています。代表の松岡茂樹氏が率いるこの工房は、世界のデザイン賞を多数受賞するなど、国際的にも高く評価されています。今回は、KOMAが新たに発表した「maerge chair」について紹介します。

2. 「maerge chair」とは


新たに南青山にオープンしたレストラン「maerge」のために特別にデザインされたこの椅子は、職人の丹念な作業によって完成しました。何度も試作と対話を重ね、最終形に辿り着くまでには約1年半の歳月がかかりました。レストランのオーナーシェフの柴田氏の要望を基に、「料理が美味しく食べられる、最高のスポークチェア」を目指したのです。

3. 始まりのプロトタイプ


柴田氏がKOMAの工房を訪れたことから始まったプロジェクトでは、最初の試作では椅子の脚数や座り心地を考えながら設計されました。クッションを使用しないという特異な選択により、スポークチェアの特性である透過性を保ちつつ、座り心地にこだわった結果、様々な問題が明らかになりました。

圧迫感と窮屈感


試作段階では、肘を置いた際の圧迫感や笠木の高さによる窮屈感が指摘され、これに対処するために設計が見直されました。

4. 座り心地の追求


最初の試作から得られた教訓を踏まえ、後脚の形状を変更し、さらに笠木の高さを調整するなどして、より快適な座り心地へと進化させました。柴田氏の要望を取り入れ、収納性と快適さのバランスを考えながら設計が続けられました。

5. 微細な設計変更


アームの高さについては、座り心地に特化した設計と収納性の両立が求められ、松岡氏と柴田氏は2種類の椅子を比較しながら慎重に判断しました。座り比べを通じて、高さのわずかな違いがもたらす影響に驚く柴田氏の声が印象的でした。

6. 椅子の美しさと機能性


この椅子の設計が進む中で、機能性だけでなく見た目の美しさも重視されました。柔らかさを表現するために、前脚のデザインには曲線が取り入れられ、全体の魅力がアップしました。こうして完成した「maerge chair」は、単なる椅子ではなく、食事をする人々と料理、それに空間を繋ぐ“体験の一部”としてデザインされたことを強調しています。

7. KOMAの店舗


青山支店では、「maerge chair」の制作過程を紹介するイベントが開催されています。このイベントでは、KOMAがどのようにしてこの椅子を世に送り出したのかを直接体験することができ、KOMAの哲学と職人技術を身近に感じる貴重な機会です。イベントは2025年9月9日まで開催されているので、ぜひ訪れてみてください。

8. まとめ


「maerge chair」は、KOMAの伝統的な手法を駆使して制作された、料理や人とのつながりを意識した椅子です。設計の細部までこだわり抜かれたこの椅子は、レストラン「maerge」での特別なひとときを演出する重要なアイテムとなるでしょう。KOMAの手仕事が生み出した「maerge chair」を通じて、ぜひその魅力を体感してみてください。


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