住友重機械工業が新たなギヤモータを発表
住友重機械工業株式会社が2025年9月1日に、新しい環境に優しい「ウルトラプレミアム効率(IE5)ギヤモータ」の発売を予定しています。この革新的な製品は、従来のものに比べて高い効率性を誇り、CO₂排出量の削減に寄与することを目指しています。今後、持続可能な社会の実現へ向けた取り組みを更に強化する意思を表明しました。
IE5とは?
IE5(ウルトラプレミアム効率)とは、モータの国際効率規格であるIEC60034-30-2に基づいて設定された効率分類の中で、最高効率のクラスを指します。IE1からIE5までの区分の中で、IE5は特に環境負荷の低減に貢献することが期待されています。新しいギヤモータに採用されたIE5では、消費電力やCO₂の排出を大幅に抑えることが可能になりました。
製品の特長と性能
新製品は、プレストNEOギヤモータ、ハイポニック減速機中空軸RNYMタイプ、サイクロ減速機、ベベル・バディボックス減速機の4シリーズを対象としています。これらは、それぞれのモータ容量に応じて、0.55kWから7.5kWの範囲で展開されます。また、モータ容量が2.2kWの場合、年間稼働時間を5000時間とした場合のCO₂排出量は約434kgに抑えることが可能です。これは電力会社や年度によって異なる排出係数を基にした試算です。
特に、IE5の効率性を実現するためには、当社製の制御用インバータHF-620シリーズを利用することが推奨されています。このインバータは、初期磁極位置推定が可能で、スムーズな運転をサポートします。
今後の展望
住友重機械工業は、本ギヤモータを通じて、持続可能な社会システムにおける重要な技術革新を進めていく計画を掲げています。新技術を導入することで、製品の性能を高めるだけでなく、環境への配慮も忘れません。各企業の製造現場において、新たな選択肢を提供することとなります。
このギヤモータに関するさらなる詳細や問い合わせについては、住友重機械工業の公式サイトで確認することができます。新製品に関するパンフレットもオンラインで入手可能です。
まとめ
環境に配慮した新しいギヤモータの登場は、製造業界におけるエネルギー効率の改善やCO₂排出の削減への道を開く大きな一歩と言えます。住友重機械工業の新しい挑戦に、今後の展開から目が離せません。