2025年度グッドデザイン賞受賞作品と久米設計の挑戦
2025年度のグッドデザイン賞で、株式会社久米設計が設計した9件の作品が晴れて受賞の栄誉に輝きました。これらの作品は、ただの建物ではなく、地域社会や環境への配慮、文化の継承といった要素を持つ作品です。ここでは、受賞した各作品の魅力を深掘りしながら、久米設計の取り組みを紹介します。
受賞作品一覧
1. ポーラ青山ビルディング
2. キャプション by Hyatt なんば 大阪
3. コネクトスクエア博多
4. 田中貴金属ビルディング
5. 松本市立博物館
6. 旭川市総合庁舎
7. 川崎市役所本庁舎
8. 小牧市立小牧南小学校
9. Toyota Technical Center Shimoyama 車両開発棟・来客棟
1. ポーラ青山ビルディング
ポーラ青山ビルディングでは、賃貸オフィスの新しい形を提案しています。ワークプレイスの多様性を提供し、地域住民のための保育所を併設している点が評価されています。また、歴史的な建物の移築と公開も行っており、文化財の保存に対する意識の高さが称賛されています。
2. キャプション by Hyatt なんば 大阪
このホテルは、特にミナミ地域の独特な文化を体現しています。ゲストがさまざまな体験を楽しめるよう設計されており、SNSを通じた情報が多くの旅行者を引き寄せています。ヒップホップな雰囲気を持つこのホテルは、新たな魅力を発信する場となっています。
3. コネクトスクエア博多
博多駅前に位置し、都市の回遊性を生むデザインが特徴的なこのオフィスビルは、街の活性化に貢献しています。凹型のアルミパネルユニットを用いたファサードは、時間の変化とともに個性的な表情を持つことが評価されました。
4. 田中貴金属ビルディング
ここでは「街」「人」「未来」をテーマに設計がされており、地域の祭りを担う神輿の展示スペースも設けられています。光と風を運ぶ吹抜けは、対話と協働を促進する象徴的な空間となっています。
5. 松本市立博物館
松本城近くに新たに設けられた博物館は、訪れる人々に都市文化を伝えています。吹き抜けのエントランスは、多彩なアクティビティを生み出し、松本市のアイデンティティ強化につながっています。
6. 旭川市総合庁舎
この庁舎は、コミュニティの未来を見据えた設計が施されています。市民との対話を重視した空間作りが行われており、地域住民に愛される施設を目指しています。
7. 川崎市役所本庁舎
旧本庁舎を復元し、新築棟と融合させることで、街の記憶を引き継いでいます。商店街とつながる空間は、日常生活の中でも利用されています。
8. 小牧市立小牧南小学校
光が降り注ぐ図書エリアを設け、児童たちの活動が見えるデザインが特徴的です。コミュニケーション能力を高めるための勇気ある設計は、多くの称賛を得ています。
9. Toyota Technical Center Shimoyama
この施設は、トヨタの高品質なブランドイメージを色濃く反映しています。地域とのつながりを重視し、持続可能なデザインを追求しています。
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年に創設され、日本のデザイン評価とプロモーションを行う重要な制度です。この賞は、単なるデザインの優れたものを選ぶだけでなく、社会におけるデザインの役割や課題の解決を目的としています。
受賞作品は、単なるビジュアル的な美しさだけでなく、人々の生活や地域社会に奉仕することを考慮されています。久米設計が手掛けた作品が、これからのデザインの可能性を示す一助となることでしょう。
会社概要
株式会社久米設計は、1932年に設立されて以来、技術とデザインの融合を追求し、多くのプロジェクトに取り組んできました。地域社会に対する深い理解を元に、未来を見据えた新たな価値の創造に努めています。詳細は
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