高精度現場管理
2025-06-30 14:09:37

宇宙技術を駆使した高精度現場管理システムの新時代

宇宙技術を駆使した高精度現場管理システムの新時代



2025年6月30日、株式会社レンタルのニッケンが清水建設株式会社との共同開発により、革新的な現場管理システム「GeoLoc(ジオロック)」のレンタルサービスを開始しました。この新システムは、高精度GNSS動態観測技術を利用しており、周囲に障害物があっても現場の微小な変位をしっかりと捉えることが可能です。

GeoLocの特長



GeoLocは、RTK(Real Time Kinematic)方式を用いた衛星測位システムで、リアルタイムで観測点の位置情報を取得できます。その仕組みとして、東京海洋大学と清水建設が共同で開発した独自のRTK-GNSS測位アルゴリズムを採用。これにより、遮蔽された環境でも数mmから1cm以内の高精度な位置測定を実現します。

工事現場やトンネルの坑口監視、インフラの動態観測などに利用することを考え、業界全体での導入が期待されています。特に、宇宙からの複数のGNSS信号を利用する点が革新的であり、障害物が多いエリアでも精度を保つことが可能です。

開発の背景



GNSS(全地球測位衛星システム)はこれまでにも地すべりやインフラ管理に使用されてきましたが、周囲に樹木や建物がある場合、測位精度は大きく損なわれるという課題がありました。特に微小な変位を捉えることは困難で、これが工事やインフラ管理の大きな悩みの種でした。GeoLocは、基準点と観測点での二重測位方式を取り入れ、信号の誤差を剥ぎ取りつつ高精度を維持するという新しいアプローチを実現しています。

具体的な特徴



1. 高精度測位:条件により、数mm~1cmの精度を持つ。
2. 障害物に強い:狭い視野でも安定した測位が可能。
3. 簡易設置:設置は簡単で、メンテナンスフリー。
4. データ共有:複数のユーザーで観測データをリアルタイムで確認できる。
5. 公的認証:国交省の新技術情報提供システムNETISに登録(KT-230280-A)。

レンタルのニッケンの姿勢



株式会社レンタルのニッケンは、今後ともお客様の「困った」に真摯に耳を傾け、安心・安全な商品開発に取り組んでいく所存です。新しい技術の導入によって建設業界がさらに進歩し、安全な社会が実現することが期待されます。

この「GeoLoc」は、未来の建設現場において欠かせない存在となることでしょう。技術革新を通じて、より一層の安全性と効率性が求められる現場において、GeoLocは信頼性のあるパートナーとして活躍していくことが期待されています。


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