多世代活躍職場
2025-09-18 13:10:34

多世代が活躍する職場作りを探求するセミナーの報告

多世代が活躍する職場作りを探求するセミナーの報告



2025年8月27日に、東京都中央区の人事図書館で「年齢の壁」を超えて多世代が活躍する職場を考えるイベントが開催されました。参加者は、年齢にまつわるバイアスを乗り越え、より良い職場環境を築くための知見を深める機会となりました。本記事では、その様子を詳しくお届けします。

開催の背景


現代の企業文化において、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の重要性が増しています。性別や人種をはじめとする様々な偏見に対する意識は高まる一方で、年齢に基づく無意識の偏見である「エイジズム」は見過ごされがちです。「年齢の壁」は、誰もが直面する可能性がある問題であり、特に日本においては多くの人が「年が若いからまだ早い」または「年配だから新しいことは無理だ」といった発言を耳にしたことがあるでしょう。これらの発言は、時に無意識のうちに行われ、個人の可能性を狭める要因となります。

世界保健機関(WHO)も、エイジズムが個人の健康や経済活性化に深刻な影響を与える問題であると警告を発しています。これを受けて、あらゆる世代がフルにその力を発揮できる職場を目指そうとするのが、本イベントの主旨です。

イベントの詳細


今回のセミナーは、エイジズムに関する専門家である植山智恵氏を講師として迎えました。イベントでは、参加者が実際に自社における年齢バイアスを見つめ直し、具体的な改善策を検討するためのワークショップが行われました。開催日時は2025年8月27日、水曜日の19時から21時で、東京都中央区日本橋蛎殻町の人事図書館にて行われました。

参加者の反響


ワークショップの後、実施したアンケートでは多くの参加者が新たな気づきを得たと報告しています。「自分が抱えていたエイジズムに気づいた」「年齢をテーマにしたイベントは初めてで非常に興味深かった」などのコメントが寄せられ、エイジズムというテーマがいかに重要であるかが改めて浮き彫りになりました。

また、参加者はこの気づきを自社に持ち帰り、問題提起したいとの意向も示しました。彼らは、年齢に基づくバイアスが自身の仕事や周囲にどのように影響しているかを考え、改善の必要性を感じるようになったのです。

登壇者のプロフィール


今回は、植山智恵氏が講師を務めました。彼女は教育テクノロジーの分野で活躍し、ミネルバ大学大学院の日本人初の卒業生です。帰国後はProject MINTを創設し、年齢や肩書に関係なく自分らしいリーダーシップを発揮できる環境作りに力を入れています。

プロジェクトの紹介


Project MINTは、個人が自分の生きがいや目的を見つけるための学びの場を提供するプロジェクトです。200名以上の参加者が、新たな挑戦に踏み出し、キャリアを再構築することに成功しています。彼らは、「年齢や肩書に囚われずに挑戦する社会」を目指し、これまでに根深い年齢の思い込みを変えていくための活動を続けています。

成果と今後の展望


本イベントを通じて、参加者はエイジズムの問題を認識し、自社の課題として捉えることができたことは、大きな成果です。今後は、年齢あらゆる世代が協力し合う職場作りを進める意義を共有し続けていくことでしょう。また、人事図書館は、これからも人事領域の重要なテーマを取り上げ、学びの場と交流の機会を広げていくことを約束しています。次回のイベントもぜひ期待してください。


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