神戸市が外国人起業家を支援するプロジェクトの新展開
神戸市は、外国人起業家と海外スタートアップを対象にした「Kobe Global Startup Support」というビジネスサポートプログラムの運営を、Innovation Dojo Japan合同会社が受託し、今年度の支援活動を開始しました。これは、昨年度の成功を受けて、さらなる成長と定着を目指す取り組みです。
3期目となる支援プログラムの概要
本プログラムは、神戸市が外国人起業家を誘致し、彼らが地域に根付くための支援策を強化するという趣旨で展開されています。具体的には、個別企業の支援、イベント開催、及び海外からの訪問団の受け入れなどの施策を計画しています。
今年度は、市内の企業ニーズをもとに70社を超える海外スタートアップを選定し、様々な企業とのマッチングを行い、実際にNDAの締結やPoC(概念実証)の実施など具体的な成果を上げました。これらが2025年に予定されている大阪・関西万博での導入に向けた基盤作りにもつながっています。
国際的な発信とスタートアップの成長支援
今年度のプログラムでは、神戸市の魅力を国際的に発信することにも注力します。また、海外スタートアップの支援機関と連携し、連続的にイベントを開催する計画を進めています。年間で約10件の海外訪問団の受け入れ及び関連イベントを実施し、外国人起業家に神戸の魅力を伝える環境を整えています。
神戸市内の企業を対象に、このプログラムの認知度を向上させ、支援体制の整備も進めていく方針です。これにより、スタートアップの定着と成長を促進し、地域経済の活性化につなげることが期待されています。
主な支援対象者と分野
「Kobe Global Startup Support」の対象は、神戸市で法人設立を希望する外国人起業家や海外のスタートアップ企業の経営者などで、主に以下の分野での事業を行う方々です:
- - IT、健康、医療・福祉、環境、物流などの高度技術を用いた事業
- - 既存産業の価値向上や新たなイノベーションを引き起こす事業
- - SDGsに関連する社会課題の解決に寄与する事業
具体的なサービス内容
Innovation Dojo Japanは、海外企業支援の経験とネットワークを活かし、外国人起業家の成功を後押しします。提供される具体的なサービスは次の通りです:
1. ビジネスマッチングや資金調達、行政の支援策紹介などの個別支援
2. 神戸市内や全国の企業、経済団体との連携
3. 海外訪問団の受け入れやイベント運営、情報発信
4. 海外スタートアップ支援機関との共同イベント企画
5. バイリンガルや英語話者による支援体制の構築
このプロジェクトの期間は、2026年3月31日まで続く予定です。
今後のイベント情報
支援プログラムの効果を具体的に感じてもらうため、特別イベントも計画されています。例えば、5月12日には「Discover Latvia: A Gateway to Innovation and Growth」というイベントが開催され、ラトビア市場の投資機会についてのマッチングセッションなどが予定されています。
また、5月16日には「Kobe x Africa Initiative 2025」が行われ、日本企業のアフリカ市場参入事例などを通じてのパネルディスカッションが実施されます。両イベントは参加無料で、事前申し込みが必要です。
まとめ
この取り組みを通じて、神戸市を含む京阪神地域の発展が期待されており、グローバルな連携が進むことで、さまざまなスタートアップが生まれ、成長することが望まれています。
Innovation Dojo Japanは、次世代の起業家に新たな機会を提供しながら、地域の多様性を生かしたスタートアップエコシステムの構築に貢献していく所存です。今後の動きに注目が集まります。