農業とマッチングを結ぶ新たな試み『マイファームおてつたび』の全貌

最近、農業と人材マッチングを結びつけた新しいイニシアチブ、『マイファームおてつたび』が話題を集めています。このプログラムは、旅行と短期アルバイトを融合させた斬新な試みにより、参加者が実際に農業現場での体験を通じて新たな魅力を発見できる機会を提供します。今回は、その具体的な内容と参加者たちの体験談を紹介します。

階段を一歩ずつ上る農業体験

このプロジェクトは、株式会社おてつたびが農業ソーシャルベンチャーであるマイファーム株式会社と連携し、農林水産省の支援を受けて実施されています。目的は明確で、農業未経験者が実際に農家のもとで働き、職業としての農業の魅力を体感することです。「おてつたび」という名の通り、手伝いを通じて「旅」という新たな価値を楽しむことができます。

今年度の取り組みでは、参加者が様々な生産者のもとで実際の作業を手伝い、その過程で農業に対する理解を深めています。これまでに開催されたイベントでは、ホップの収穫作業や野菜の管理・収穫、いちごの定植作業など、バラエティ豊かな体験が提供されました。

生産者とのつながり

プログラムの魅力は、ただ働くだけでなく、現場で活躍する生産者との対話があることです。生産者たちはそれぞれのバックグラウンドを持ち、彼らのストーリーや農業にかける思いを語ります。このような直接的なコミュニケーションを通じて、参加者たちは農業の実情を肌で感じ、価値を見出すことができます。例えば、元キリンビールの支社長、北野泰之さんのもとでホップの収穫を手伝った参加者は、自らの経験を振り返り「参加して本当に良かった」と感謝のコメントを寄せています。

参加者の声から見る魅力

参加者は、作業自体の楽しさに加え、普段の生活では味わえない人とのつながりや学びの機会に大きな魅力を感じています。「自分の知らなかったホップの世界を知ることができた」「新しい友達と出会えた」など、参加者たちの声からは満足の様子が伺えます。

また、参加者たちは作業を通じて心地いい疲れを感じつつ、農業の奥深い世界を少しずつ垣間見ています。たとえば、岩手県での野菜収穫体験では、毎日の作業が多様で飽きることがなく、笑いに満ちた時間を過ごしたという声もあがりました。

次のステップへ向けて

事業の背景には、深刻な農業人手不足があることが考えられます。特に高齢化が進む農業界では、新たな担い手を育てることが急務です。『マイファームおてつたび』を通じて、都市部から農業に興味を持つ若者たちが地域での経験を積むことは、地域活性化の一助となるでしょう。

さらに、都市農業体験やオンラインイベントなど、さまざまな形式での農業体験が今後も予定されています。身体を動かしながら、農業という職業に少しでも興味がある方にはピッタリのプログラムです。

未来と可能性を探求する

農業の魅力発信コンソーシアムが注力する「農業の魅力を伝える」というテーマは、今後ますます重要になっていくでしょう。人々が農業に触れ、理解を深め、そして再発見することで、地域の活力が生まれることを期待したいです。この新しい試み、『マイファームおてつたび』が、ますます多くの人々に農業の魅力を伝えていくことを願っています。