廃食用油でSAFを活用
2025-02-10 15:44:22

東村山市、廃食用油を活用したSAFの資源化協定を締結

東村山市が進める持続可能な資源化プロジェクト



東京都の東村山市は、日揮ホールディングス株式会社、レボインターナショナル、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYとの間で、廃食用油を再資源化して持続可能な航空燃料(SAF)を製造するための協定を締結しました。この取り組みは、ひとりひとりの市民が脱炭素社会に貢献することを目指した重要なプロジェクトです。

協定締結の背景



東村山市では、これまで市民の家庭から出た廃食用油を可燃ごみとして処理していましたが、脱炭素社会の実現を目指す中、廃食用油の有効利用が課題となっていました。2024年には「Fry to Fly Project」というプロジェクトに参加し、家庭から出る廃食用油を原料にSAFを製造する予定です。市民の協力を得て、エコライフフェアでは140リットルの廃食用油が回収され、大きな成果を収めたことも協定締結を後押ししました。

協定の主要な内容



この協定では、主に以下の項目が盛り込まれています。
1. 家庭から出る廃食用油の回収方法
2. 廃食用油を利用したSAFの製造プロセス
3. 取り組み内容の情報発信
4. その他、協定の目的を実現するために必要な事項

特に、家庭からの廃食用油回収は、市内3か所に設置された拠点で行われます。上記の拠点では、2025年2月から回収がスタートし、集まった廃食用油はレボインターナショナルが取り計らい、SAFFAIRE SKY ENERGYに供給されます。

具体的な取り組みの詳細



具体的な開始日は2025年2月17日で、市役所や秋水園、リサイクルショップに回収ボックスが設置されます。市は家庭系廃食用油のみを対象とし、動物性油や鉱物油は回収しません。この活動は、地域の市民が脱炭素社会の実現に向けて活動を行うための機会を提供することを目指しています。

SAFの成分と利点



持続可能な航空燃料(SAF)は、廃食用油やサトウキビを原料として製造されるもので、既存の航空機や給油設備を変更せずに使用できます。これにより、製造から使用までのライフサイクル全体で約60〜80%のCO2削減が期待できます。これは、環境に優しい社会を実現するための大きな一歩です。

その他の取り組み



本プロジェクトは、2023年8月に東京都と協力し、家庭系廃食用油の回収、SAF製造に関する教育活動なども意識することで、より多くの市民に寄与することを目的としています。特に、2050年までの温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」実現に向け、地域全体が一丸となって取り組みます。

市民一人ひとりがこの取り組みに積極的に参加することで、より良い未来を築くことができるでしょう。エコな航空社会の実現にあたるあなたの一歩が、大きな変革をもたらすかもしれません。廃食用油の回収にぜひご協力ください。


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