嚥下シミュレーション研究開始
2025-01-28 11:49:17

藤田医科大学と第一三共、嚥下シミュレーション共同研究がスタート

藤田医科大学と第一三共、嚥下シミュレーション研究がスタート



2024年1月28日、第一三共ヘルスケア株式会社が藤田医科大学と共同で新たな研究に取り組むことを発表しました。この研究は、高齢者の嚥下力の低下に特に着目しており、錠剤の服用シミュレーションを通じて、より飲み込みやすい錠剤を開発することを目的としています。

背景と目的



高齢者の中には、錠剤を飲み込む際に喉につかえたり、飲み込みにくいと感じたりすることがあります。これまでにも第一三共は、錠剤を小型化することで服用のしやすさを向上させる研究を行ってきましたが、小型化には限界があるため、より多様なアプローチが求められていました。本共同研究では、嚥下機能に関する専門知識を持つ藤田医科大学と連携し、革新的な錠剤の開発を目指します。

共同研究の内容



この研究では、まず年齢層ごとに人間の喉の動きを計算機上に再現した喉モデルを作成します。そのモデルを用いて様々な大きさや形状の錠剤について嚥下シミュレーションを行い、実際の飲み込みやすさとの相関性を確認することで、シミュレーションの精度を高めていきます。さらに、この研究で得られた知見は、口腔ケアやオーラルフレイル対策の研究にも応用できると期待されています。

生活者のニーズに応える製品開発



第一三共は、この共同研究を通じて、高齢者や嚥下力が低い方々に向けた製品の提供を目指しています。研究を行うことで、新しい知識や技術が得られ、より良い製品が提供できるようになると考えています。今後も、科学的根拠に基づいた品質重視の姿勢を堅持し、外部研究機関とのさらなる共同研究や技術開発を進めていく方針です。

第一三共ヘルスケアの社会貢献



第一三共ヘルスケアは、OTC医薬品の事業を展開しつつ、機能性スキンケアやオーラルケア、食品などの領域にも事業を拡大しています。「Fit for You」という企業スローガンのもと、セルフケアを推進し、誰もがより健康で美しくなれる社会の実現を目指しています。

藤田医科大学について



藤田医科大学は、リハビリテーション医学に特化した研究を行っており、特に「摂食嚥下障害」の分野で高い評価を受けています。研究者たちは、嚥下機能の向上に向けた様々なアプローチを行い、国際的な共同研究も活発に行っています。高齢化が進む中で、彼らの取り組みはますます重要性を増しています。

まとめ



今回の共同研究は、高齢者を含む多くの人々にとっての薬剤服用の悩みを解決する重要なステップと言えるでしょう。第一三共と藤田医科大学の連携により、今後どのような新しい製品が誕生するのか、期待が高まります。これからも注目していきたい分野です。


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