再生可能エネルギーの未来を切り拓く協業
アール・エス・アセットマネジメント株式会社と株式会社Sustechが協力し、AI電力運用プラットフォーム「ELIC」を利用した再生可能エネルギー設備での協働実証を開始することが決まりました。本実証の目的は、再生可能エネルギー発電所の収益性向上と運用ノウハウの共同蓄積です。
協業の背景
近年、再生可能エネルギーの導入は拡大しており、それに伴いさまざまな課題も浮上しています。例えば、FIT制度から市場連動型のFIPへの移行が進んでおり、発電所運用において出力抑制や価格変動リスクに対応する必要があります。また、系統安定化や脱炭素化の観点から、蓄電池の導入とその高度な運用が求められています。
こうした背景の中、Sustechが提供する「ELIC」は、世界最高水準のAIを活用した電力運用プラットフォームです。このプラットフォームは、非FITの再エネ電源や蓄電池の効率的な運用を可能にします。具体的には、発電量や市場価格の高精度な予測、複数市場を横断する最適化制御、アグリゲーションに必要な情報連携まで一貫してサポートします。
企業の紹介
アール・エス・アセットマネジメント株式会社
アール・エス・アセットマネジメントは、太陽光発電を中心とした再生可能エネルギー事業に取り組んでおり、全国で約145ヵ所の発電所を運営しています。その設備容量は合計1.5GWに達し、安全かつ安定した電力供給に貢献することを目指しています。
代表取締役の平林裕二氏は、「我々は再生可能エネルギーの普及と、それに伴う持続可能な社会の実現を推進していく」と語っています。
株式会社Sustech
一方で、Sustechは「テクノロジーを活用し、企業と社会のGXに貢献する」という理念の下、脱炭素化支援プラットフォーム「CARBONIX」や分散型電力運用プラットフォーム「ELIC」を展開しています。急速なエネルギー転換の中で、Sustechの技術力は特に注目されています。
代表取締役の丹野裕介氏と飯田祐一郎氏は、「環境問題解決に向けて、企業の競争力を高める技術を提供していく」と述べています。
まとめ
この今回の協業を通じて、RSAMとSustechは、再生可能エネルギー設備の収益性を高め、持続可能なエネルギー社会の実現に向けて貢献していくことを目指しています。未来のエネルギー運用において、両社の強みを組み合わせた取り組みが注目されます。今後の進展にぜひご期待ください。