SOLUMが描く小売業の未来
グローバルリテールテクノロジーをリードするSOLUM(ソルエム)が、2025年3月4日から7日まで東京ビッグサイトで開催される「リテールテックJAPAN2025」に参加します。そこで、同社が持つ最新のデジタルディスプレイや店舗自動化の革新ソリューションを公開し、未来の小売店舗の姿を具体的に展示します。
この「リテールテックJAPAN2025」は、日本最大規模の流通と小売業のデジタルトランスフォーメーション(DX)技術を紹介するイベントで、POSシステムや電子決済、データ活用、店舗経営の効率化など、最新のリテールテクノロジーが集結します。今年は、AIを活用したデータ解析やITソリューションに焦点を当て、261社が参加し、8万人以上の来場者が予想される注目のイベントとなっています。
SOLUMが展開する革新的ソリューション
SOLUMでは、来場者が体験できるさまざまな最先端技術を披露します。特に注目されるのは、ESL(電子棚ラベル)技術を基盤とした「スマートリテールプラットフォーム」です。これはデジタルサイネージ、ビジョンAI、IoT機器を統合し、店舗の自動化や顧客体験のパーソナライズを実現します。
例えば、「Power Rail」はESLバッテリーを太陽光や店舗内の照明で充電する機能を持ち、エネルギー管理の効率化を図ります。これにより電力コストの削減に加え、使い捨てバッテリーの交換作業が削減され、コスト効率の良い運営が可能になります。
また、棚監視用カメラ「Newton Eye」は在庫状況をリアルタイムで把握できる機能を提供します。AIによる画像認識により陳列計画と実際の状態を比較し、在庫不足時には店舗管理者に通知します。このシステムによって運営効率が向上し、顧客体験の質も向上します。
さらに、SOLUMは「Picking」ソリューションも開発しており、オンラインで注文した商品のピッキングをスムーズに行えるようになります。LEDライトが該当商品のタグを点滅させ、顧客に正確な位置を知らせることで、物流効率が最大化されます。
「Touch Finding」では、タッチ可能なデジタルサイネージとESLを組み合わせ、店舗での検索体験を向上させ、顧客が欲しい商品までのフローを簡素化します。顧客が選択した商品の位置情報を表示し、ESLタグが点滅することで、簡単に目的の商品にたどり着けるよう導きます。
データに基づく新たな戦略
「BLE Ward」では、Bluetooth低エネルギーで店舗内のデータを処理し、顧客の動きや訪問パターンを把握することで、最適な店舗レイアウトやマーケティング戦略を提案します。
メイン展示の一つは、ビジョンAIベースのスマートディスプレイです。このディスプレイは、お客様の性別や年齢に基づいた広告を表示し、まるでその場にいるかのように商品の購買意欲を引き出します。広告の効果はデータとして店舗に提供され、新たな収益モデルへとつながります。
SOLUMの統合リテール管理プラットフォーム
加えて、統合リテール管理プラットフォーム「SSP」(Solum Solution Platform)も発表されます。このプラットフォームでは、売上やKPIの他、従業員の業務や在庫状況を素早く確認できるダッシュボードが提供され、リアルタイムのデータ視覚化が可能になります。これにより、店舗管理者はデータ駆動型の運営が実現でき、統合的なアプローチで業務を効率化します。
SOLUMのESLソリューション事業部長チェ・ジョンウク氏は、「私たちはリテール体験を進化させるための最先端技術の充実に専念しています。このイベントを通じて、小売業者が顧客とのコミュニケーションや店舗運営を一層最適化できるよう支援していく予定です」と述べています。
SOLUMはサムスン電子から分社化した企業であり、ESLやデジタルサイネージを基盤に、リテールテクノロジーの分野で国際的に展開を行っています。これからも、小売業界で従来の枠を超えるAIソリューションを開発し、より良い消費者体験を提供していくことが期待されます。