平和の担い手としての若者たちの力を信じて
先日の国際青少年デー(8月12日)に、国連経済社会局が特集ページ「Bringing the Global Goals Home」を設け、日本発の非政府組織アクセプト・インターナショナルの代表である永井陽右氏が、若手リーダーとして取り上げられました。この特集は、テロや紛争解決を目指す活動を行っているNPO法人の重要性を示すものであり、特に彼らが担う「包摂を通じた平和」の実現に焦点が当てられています。
アクセプト・インターナショナルは、2011年から世界各地の紛争地域にて活動しており、特にソマリア、イエメン、インドネシア、パレスチナ、コロンビアにおいて、非政府武装勢力に関与した経験を持つ若者たち(YANSAG)への支援を行っています。これらの若者たちは、過去には武力紛争に関わっていたものの、社会に復帰し、新たな未来を切り開くための支援が不可欠です。
しかし残念なことに、YANSAGたちはしばしば脅威と見なされ、社会から隔離されがちです。このような状況は、彼らが憎しみの連鎖を断つための大きな壁となっています。アクセプト・インターナショナルは、過去を乗り越え、平和の担い手となる可能性を信じてその活動を続けています。行動に移すことで、彼らの権利や希望が実現する国際環境を整備することを目指しています。
「和平合意が難航する地域において、YANSAGの若者たちはよく見過ごされていますが、彼らが地域のコミュニティに再び参画し、持続可能な平和を推進する担い手となることが私たちのプログラムの目指すところです。」と、永井氏は語ります。彼は、彼らがユニークな平和の担い手となることで、暴力に訴える人が減り、共に社会を作り上げていく若者たちが増えると信じています。
YANSAGとは
YANSAGという言葉は、スイスのジュネーブに拠点を置くGeneva Academy of International Humanitarian Law and Human Rightsから提唱されたもので、非政府武装勢力に関与した18歳から35歳の若者たちを指します。これらの若者に対して、暴力とは異なる生き方の選択肢を提供し、平和の担い手としての未来を描くことが必要です。
このような取り組みにより、世界のどこにおいても、戦争の恐怖から解放され、未来への希望を持って生活できる環境の構築が目指されています。アクセプト・インターナショナルの活動は、単なる支援に留まらず、包括的な社会構築を促進しているのです。
イベントのご案内
近年、ソマリアやイエメン、パレスチナなどの紛争地域の現状をより多くの人々に知ってもらうため、アクセプト・インターナショナルは、日本国内でさまざまなオンライン及びオフラインイベントを開催しています。このイベントでは、現場での実際の活動の報告や、関係者との対話の場を設け、参加者と共に考える機会を提供しています。
ご寄付のお願い
アクセプト・インターナショナルは、皆さまからの支援を必要としています。月々の寄付はもちろん、一時的な寄付も受け付けており、その全ては平和の担い手として再スタートを切る若者たちのために活用されます。少しでも関心を持たれた方は、ぜひご協力をお願い申し上げます。私たちと共に、未来を築く手助けをしましょう。
連絡先
NPO法人アクセプト・インターナショナル
住所:東京都中央区日本橋堀留町1丁目5-7 YOUビル 6A
設立:2011年
代表理事:永井 陽右
公式サイト:
アクセプト・インターナショナル
メール:
[email protected]
電話:03-4500-8161