育児と仕事の両立
2025-10-08 11:50:08

育児と仕事の両立が抱える現実:フルタイム女性の体験調査から見えた課題

今、フルタイムで働く女性が直面する育児・介護と仕事の両立



近年、フルタイムで働く女性の多くが育児や介護と仕事を同時にこなすことに頭を悩ませています。株式会社Colorkrewが行った最新の調査によれば、回答した女性の32.4%が「仕事と育児・介護の両立はうまくいっていない」と感じていることが明らかになりました。

この調査は、育児または介護を実施中のフルタイムで働く女性を対象に、2025年9月12日から同16日までの間に行われ、1,007人が回答しました。調査結果からは、両立に伴う現実的な負担や制度の使いにくさに関する問題が浮き彫りとなっています。

調査結果の概要



調査によれば、育児や介護と仕事の両立について、あまりうまくいっていないという声が圧倒的に多いという結果が出ました。具体的には、26.0%が『あまりうまくいっていない』、6.4%が『全くうまくいっていない』と回答しており、全体の3割以上がネガティブな認識を持っていることが示されています。

両立を困難にしている要因を尋ねたところ、71.5%が「家事や育児・介護の負荷」と回答し、続いて「通勤・出社の負担(54.9%)」や「スケジュール調整の煩雑さ(51.2%)」が続きます。特に家庭内での負担が突出しており、個人の力だけでは解決できない問題が浮き彫りとなりました。

制度の存在と実態



2025年10月から施行される改正育児・介護休業法に関連する制度についても調査が行われました。設問に対し、45.4%が「短時間勤務制度」が導入されていると回答し、次いで37.5%が「休暇制度の拡充」があると述べました。しかし、導入されているものの実績が乏しい、または制度の認知度が低いという状況も見受けられます。特にフレックスタイム制度に関しては、導入率は高いものの、実際に利用されていないことが多いと考えられます。

このことから、企業内での制度と実態との間に大きなギャップがあります。調査の中で、制度があっても「使いづらい」「申し出にくい」と感じる方が7割を超えており、その背景には職場の文化や雰囲気、申請の複雑さが影響していると考えられます。

名もなき仕事™の存在



日常業務において多くの女性が抱える「名もなき仕事™」の存在も見逃せません。調査によると、ごみ捨てや郵便物の確認など、業務に直接関連しない仕事が多大な時間を奪っていることが分かりました。こうした業務が心理的ストレスや業務の集中を妨げる要因となっているのです。

もしこれらの名もなき仕事™が軽減されると、45.3%が「ストレスが減る」と答え、36.0%は「集中できる時間が増える」と予測しています。業務効率化に向けたシステム導入や、業務の選別・見直しが求められる理由とも言えるでしょう。

まとめ:柔軟な働き方の推進に向けて



今回の調査から、育児や介護と仕事を両立するフルタイム勤務の女性が抱える課題が浮き彫りになりました。単に制度を整えるだけではなく、その使いやすさや心理的なハードルを下げる対策が求められています。また、名もなき仕事™を削減する具体的な施策も強く望まれています。これにより、女性たちのワークライフバランスの向上が期待できるでしょう。今後、更なる働き方改革が進められることを願っています。


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