遺骨を自宅安置することへの意識調査結果のまとめ

自宅に遺骨を安置することについての調査結果

全国石製品協同組合（全石協）が、遺骨を自宅に安置することに関する意識調査を実施しました。この調査は、全国各地に住む40歳以上の男女500名を対象に行われ、その結果が注目を集めています。

調査概要

調査の期間は2025年9月1日から19日までの間で、インターネットを活用した方式で行いました。得られた有効回答数は500件です。この調査では、いくつかの質問を通じて遺骨を自宅に安置することへの意見や背景が明らかにされました。

自宅安置に対する意見の傾向

アンケートでは、遺骨を自宅に置くことに対する肯定的な意見が44.8％、否定的な意見が55.2％という結果が出ました。具体的には、「とても良いと思う」が6.8％、「まあ良いと思う」が38.0％という肯定的な意見に対し、「あまり良いとは思わない」が39.2％、「まったく良いとは思わない」が16.0％と、否定的な意見が上回る結果となりました。

安置場所と理由

遺骨を安置している場所については、半数の50.0％が「仏壇の中」と回答し、次いで「専用の供養棚・供養スペース」が16.7％、「和室（床の間など）」が10.4％と続きました。また、自宅で遺骨を安置した理由については、「故人を身近に感じたい」という理由が54.2％と最も多く挙げられました。これに対し「納骨堂へ入れることに抵抗がある」という理由が16.7％、「お墓を持ちたくない」のが8.3％、「お墓を購入したくてもできない」が6.3％という結果でした。

自宅供養に関する意識

自宅で遺骨を安置したい人が重視する条件としては、最も多く「サイズの小ささ」が28.6％、次に「価格の手ごろさ」が27.6％、そして「デザイン性」が20.0％という回答が得られました。また、自宅供養にかけても良いと思う費用感としては、「5万円以下」が40.3％を占めました。

言われていることの背景

調査結果からは、遺骨を自宅に安置することに対して肯定的な意見もあれば、抵抗感や伝統的価値観を持つ人も多いことがわかりました。特に「遺骨は墓に納めるべき」といった宗教的価値観の影響や、精神的整理がつきにくいといった心理的な側面も指摘されています。しかし、「家族や本人の自由」といった考え方も広がっているようで、「一部だけ置く」「期間限定」といった柔軟な選択肢が受け入れられていることが明らかです。

まとめ

全石協としては、今回の調査を通じて自宅での供養の多様性が求められることを再認識しました。人々の生活スタイルや価値観に応じた供養の選択肢が今後ますます重要になってくるでしょう。お墓や散骨に関する悩みを抱えている方々に向けて、相談窓口を開設しており、正しい知識と情報を提供することに努めています。今後も、供養文化を守りながら消費者ニーズに応える活動を続けてまいります。