LINEヤフービジネスパートナーズ設立
2025年7月1日、LINEヤフー株式会社は飲食および理美容業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する専門子会社「LINEヤフービジネスパートナーズ」を設立しました。この新会社の設立は、国内で急成長しているDX市場に対応するための重要な一歩です。
DX市場の拡大とその背景
近年、日本国内におけるDXへの関心が急速に高まっており、2024年度にはDX関連投資が約5.27兆円に達すると予測されています。また、2030年度にはその額が9.26兆円にまで増える見込みです。この成長に伴い、さまざまな業界で技術の導入が進められていますが、特に飲食や理美容業界では人材不足や導入の難しさが障壁となり、競争力の低下が懸念されています。
経済産業省の指摘がある通り、2025年以降には「2025年の崖」という表現で知られるように、年間最大12兆円もの経済的損失を生じる可能性が指摘されています。こうした状況を鑑み、LINEヤフーは飲食・理美容業界をターゲットにしたDX支援を強化する新会社の設立を決定しました。
事業の内容
新会社「LINEヤフービジネスパートナーズ」は、具体的なDX支援策として、主に集客や顧客管理におけるアナログ業務のデジタル化を進めていきます。「LINE」を活用したソリューションにより、店舗運営の効率化はもちろん、顧客との関係構築を図るコンサルティングを展開します。月間約9,800万人が利用する「LINE」のプラットフォームの活用は、特に小規模な店舗にとっても実行可能な業務改善を促進すると期待されています。
利用統計によれば、「LINE公式アカウント」は多くの事業者に利用され、特に美容・サロン業界が16%、飲食業界が6%と高い割合を占めています。このように、すでに実績のあるプラットフォームを基盤とすることで、多くの業者が新たな形での収益化や効率化を実現できるでしょう。
代表者からのメッセージ
LINEヤフービジネスパートナーズのCEOである富永翔は、現場の実情に寄り添った支援を行っていくことを強調しています。「忙しくて集客のことまで手が回らない」「新しいことを試したいけど、時間や人手が足りない」といった経営者の声を受け止め、共に考え、効果的な解決策を導き出していく姿勢を示しています。
「お客様に選ばれ、愛され続ける店舗を一緒につくるために、私たちはその挑戦に全力で寄り添い、店舗ビジネスの最強の味方であり続けます」と富永は語ります。地域の店舗ビジネスへの真摯な支援とともに、DXを通じて新たな価値を生み出す取り組みへの期待が高まります。
会社概要
- - 会社名: LINEヤフービジネスパートナーズ株式会社
- - 所在地: 東京都千代田区紀尾井町1番3号
- - 設立日: 2025年7月1日
- - 株主: LINEヤフー株式会社(100%)
- - 代表者: 富永翔
店舗ビジネスのデジタル化を加速させる「LINEヤフービジネスパートナーズ」は、今後の成長が期待される重要な存在となることでしょう。デジタル時代における飲食・理美容業界の変革を支える新たなパートナーとして注目が集まります。