自殺防止をテーマにした生きテク・フォーラム2025
2025年3月20日、渋谷キューズにおいて開催された「生きテク・フォーラム2025」は、自殺問題の解決を目指す重要なイベントとなりました。本フォーラムを主催したのは、NPO法人 生きテクです。彼らは、自殺の予兆に気づく手助けをし、より多くの人々が「生きてみる」選択をするための具体的な取り組みを模索しています。
自殺問題の現状
昨今、自殺者数が増加傾向にある中で、特に2024年には小中高生の自殺者数が過去最多の527人に達したと言われています。これに対してどのような対策が求められているのでしょうか。フォーラムでは、自殺の統計を洗い出し、最新の活動を報告することによって、参加者が問題の深刻さを認識し、共に考える場を提供しました。
フォーラムの流れ
第1部:活動報告
フォーラムの冒頭では、自殺に関する具体的な統計やNPO法人生きテクの活動報告が行われました。代表理事のオキタリュウイチ氏が、これまでの実績や次年度の展望について詳しく説明しました。特に強調されたのは、自殺未遂の経験者から得た145件の体験談で、累計で28,219人が「生きてみる」を選ぶ手助けをしてきたという事実です。
第2部:導入
続いて、故人の「生前最後の記録」を集めた90秒の映像「the Last Photo」が上映されました。この動画は登壇者が「無自覚な思い込み」、すなわち人々が抱える偏見について議論するきっかけとなりました。視聴後には、参加者同士で感想を共有し合う時間も設けられ、自殺問題に対する理解を深めました。
第2部:クロストーク
フォーラムの後半では、数名の登壇者によるクロストークが行われました。登壇者には、プレス関係者やAI技術に詳しい企業の代表が参加し、それぞれのテーマについて深い対話が展開されました。悩みを打ち明ける際の工夫や、AIに相談することへの考え、さらにはAIが抱えるリスクについても深く掘り下げられました。参加者からは「AIと人との関係について理解が深まった」との声も上がりました。
フォーラムの成果と参加者の反応
参加者の中には、対面相談とAI相談の比較が非常に興味深かったという声が多く、一部の方は生きテクを通じた支援策を自らの仕事にも取り入れたいとの意見もありました。また、パパゲーノ効果についての知識が増えた活動報告も好評でした。
今後の展望
生きテクは、今後も定期的に勉強会を開催し、自殺防止に向けた具体的な支援策の実行を計画しています。これからも、多くの人々に活動の幅を知ってもらうための広報活動を進め、さらなる理解と支援を拡充していく所存です。興味を持ってくださった方々との積極的な対話を大歓迎しています。
生きテクの活動に関心をお持ちの方は、以下のリンクから詳細情報をご覧ください。
生きテク公式サイト
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