循環型社会実現へ向けた新素材「RENAMY」の誕生と展望
環境問題が深刻化する中、リファインバースグループとクリーンテックス・ジャパンが協力し、全く新しい再生素材「RENAMY」を開発しました。この取り組みは、ゴム素材を再生することで廃棄物の削減を図り、環境への負担を軽減することを目指しています。以下にこの新素材「RENAMY」の詳細をご紹介します。
1.「RENAMY」とは何か?
「RENAMY」は、業界初のゴム再生素材で、具体的にはダストコントロールマットに使われていたニトリルゴム(NBR)を再利用して作られています。この革新は、従来は廃棄されていた材料を新しい資源として活用することを可能にしました。
2. 開発の背景
リファインバースグループは、20年以上にわたりサーキュラーエコノミーを実践してきた企業であり、廃棄物を有効活用する技術を磨いています。一方、クリーンテックス・ジャパンは業務用マットの製造を手掛けており、長期間にわたり高機能マットを提供し続けてきました。しかし、ダストコントロールマットのゴム部分は繊維との複合構造により、再生が非常に難しいという課題がありました。毎年約800トンのマットが廃棄されていることは、環境負荷の一因とされてきました。
この課題を解決すべく、両社は協力関係を深め、2025年には環境配慮型製品を展開するプロジェクトを本格化させました。「RENAMY」の誕生は、この取り組みにおける重要なステップとなります。
3.「RENAMY」の特徴
「RENAMY」は、ダストコントロールマットの繊維とゴムを分離し、ニトリルゴム部分をマテリアルリサイクルすることで生み出されます。その結果、これまで廃棄されていたゴムを有効に活用できるだけでなく、他の再生ゴム素材と比べて高い割合で再生素材を使用することが可能となりました。
この新しい技術により、環境への影響をさらに減少させ、資源循環型社会の形成に寄与します。また、クリーンテックス・ジャパンは、使用済みマットを回収し、リファインバースグループの施設で再資源化を行います。その後、「クリーンエコスクレイプ」として新たな製品として生まれ変わります。
4. 具体的な販売方法
「クリーンエコスクレイプ」は、2025年12月上旬に販売を開始予定です。このマットは屋外用の製品として販売され、様々なニーズに応じたラインアップの充実を図ります。また、将来的にはレンタルマット用の裏材としても活用する方向で進められており、持続可能な製品開発に向けた取り組みを強化する意向です。
5. 今後の展望
リファインバースグループとクリーンテックス・ジャパンは、今後も新しい技術の開発と回収スキームの構築を進め、さらに多くの高機能マットや関連製品に再生素材を積極的に取り入れる方針です。これにより、循環型社会の実現のために一層大きな貢献を果たしていくことでしょう。
まとめ
「RENAMY」の開発は、ゴム素材の再生という新しい試みを実現し、環境保護に向けた一歩を踏み出しました。リファインバースグループとクリーンテックス・ジャパンの協力は、持続可能な未来を目指す大きな力となることでしょう。私たちもその動きを応援し、持続可能な製品を選ぶことによって、環境問題に対する意識を高めていきたいものです。