内航船舶輸送統計月報令和7年8月分の数値とその影響
2023年11月26日、国土交通省より発表された内航船舶輸送統計月報(令和7年8月分)では、輸送量の増加が見られ、前年同月比での増加率は目を引きます。総輸送量は24,344千トンに達し、前年比で5.3%の増加となりました。
総輸送量の詳細
今月の総輸送量は、12,212百万トンキロに達し、前年同月比で3.9%増となっています。特に、コンテナおよびシャーシ扱いの輸送量は、それぞれ1,682千トン、667千トンに達し、輸送の多様化が進んでいることを示しています。
品目別の輸送状況
品目別で見ると、前年同月比で増加が顕著な項目がいくつかあります。
- - 砂利・砂・石材は、前年同月比で20.6%の増加。
- - 鉄鋼は17.8%の増加。
- - 原油については、18.0%増加し、供給が安定している様子がうかがえます。
一方で、減少している品目も存在します。石灰石が4.1%減少したほか、重油は3.1%減少と厳しい状況が続いています。
トンキロベースで見ると、さらに詳しい傾向が分かります。特に、砂利・砂・石材の輸送量が18.6%増加し、化学薬品は8.2%の増加を示しました。
燃料消費と航海距離
燃料消費量も前年同月比で7.8%増加し、175,030千リットルに達しました。また、航海距離の合計は10,204千キロメートルで、6.8%の増加を記録しました。これにより、内部の物流効率が向上していることが確認されます。
輸送効率
全体としての輸送効率は39.7%であり、用途別に見ると、貨物船は40.7%、油送船は38.0%となりました。この数値は、今後の運営戦略において重要な指標となるでしょう。
結論
令和7年8月分の内航船舶輸送統計は、いくつかのポジティブな変化を反映しており、特に砂利・砂・石材や鉄鋼の輸送が好調でした。減少している項目に対する対策も重要ですが、全体としては持続可能な物流へ向けた動きが見られる結果となりました。このようなデータは、国土交通省の今後の施策や、業界全体の未来を考える上での重要な示唆となるでしょう。