岡山大学と笠岡高校が創る新しい学びのカタチ
2025年7月15日、岡山大学(岡山市北区、学長:那須保友)は岡山県立笠岡高等学校の「総合的な探究の時間」において、高校生の主体的な学びを支援しました。これは、岡山大学の教授や学生が直接高校生の探究活動に関与し、生徒たちの問いを深める試みです。この支援は、従来の教員による講演に頼らず、大学生が主体的に関わる初の試みです。
探究活動の支援
この支援には、野上保之教授をはじめ、大学のデータサイエンス部の学生や大学院生4人が参加しました。彼らは高校生に対し、課題の設定や活動計画についてのアドバイスを行い、「伴走者」として高校生の探究活動を手助けしています。これにより、高校生自身が考え、学ぶ力を大いに引き出されることを目指しています。
西村校長は、情報教育の経験をもとに「総合的な探究の時間」のDX化に力を入れています。生徒たちはAIなどの先進技術を活用しながら、多様な課題に挑戦しています。このことは、学生たちが新しい考え方に触れる貴重な機会にもなっています。
生徒たちの疑問に真剣に向き合う
実際の活動の中で、高校生たちは「SNSへのアクセス制限はどうするべきか?」「AIと人間の創作物の評価はどうか?」「若者向けのアプリを作りたい」といった、多岐に渡る疑問を投げかけました。これに対して、データサイエンス部の学生たちは自らの研究で得た知識を元に、具体的なアドバイスを行い、すぐさま反応しました。
野上教授はこの取り組みの意義を「従来の教師と生徒の枠を超えた新たな気づきを提供できること」が重要だと強調し、今後も積極的に支援を行っていく決意を述べました。これにより、高校生たちがより深く考え、自らの答えを見出す力を身に付けていくことが期待されています。
未来への展望
岡山大学は今後も笠岡高校と連携し、高校生のニーズに寄り添った活動を展開していく方針です。教育現場におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展を支援し、学びの質をより高めていくことを目指しています。
地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たすため、岡山大学の今後の取り組みに注目が集まります。ここで行われる実践的な学びが、未来の教育を切り開く力となることが期待されています。
岡山大学はこれからも地域と共に成長し、教育の最前線を支える存在であり続けます。