ABBの先進的充電システムの紹介
ABBは、210名を超えるスタッフを持つエレクトリフィケーションとオートメーションのグローバルテクノロジーリーダーとして、次世代の電気自動車(EV)とそれに対応する充電ソリューションに特化した技術を発表しました。9月17日から19日まで、幕張メッセで行われる第7回脱炭素経営EXPO【秋】に出展し、注目の充電技術を紹介します。
多様化する充電規格とその対応力
EVの普及に伴い、日本国内での急速充電規格はCHAdeMOとNACS(North American Charging Standard)の2種類に分かれています。ABBはこのたび、両方の充電規格に対応した急速充電器「Terra 184 JN」を初めて披露しました。この充電器は、1台で2つの規格をサポートするため、EVオーナーや業界関係者にとって非常に使い勝手の良い製品となります。具体的には、2025年の8月以内に発表予定で、受注開始は年内を見込んでいます。
「Terra 184 JNにより、CHAdeMOとNACS規格に対応したすべてのEVを充電可能です。この柔軟性があれば、EVオーナー、メーカー、ディーラー、充電インフラ事業者すべてにとって、有意義な選択肢となるでしょう」とABB株式会社E-mobility事業部の片岡幸朗部長は説明しています。
高性能モデルのラインアップ
さらに、ABBは「Terra AC Wallbox 9.6 kW」という普通充電器の参考出展も行います。この製品は、2022年に販売され、すでに1,500台以上の販売実績を持つ6kWモデルを基にし、高出力タイプとして開発中です。この進化により、EVバッテリーの高性能化や大容量化といった将来的なニーズに応えることを目指しています。
EV充電インフラへの道
この新しい充電システムは、単にEVオーナーに便利さを提供するだけでなく、充電インフラ事業者にとっても未来の需要に適応するエコシステムを構築します。まずは、現在のCHAdeMOに対応したモデル「Terra 184 JJ」をNACSに対応する形式へ変更するためのレトロフィットも可能です。すなわち、ニーズに応じて改善された充電インフラの整備により、将来的なNACS対応車両の増加にも迅速に対応できる体制が整っています。
環境への取り組み
ABBはエンジニアリングとデジタル化を駆使し、持続可能で資源効率の高い未来の実現を目指しており、その結果、産業のパフォーマンスや効率性を向上させています。140年以上の歴史を持つABBは、世界各国で11万人以上の従業員を擁し、今後もサステナブルな成長を目指す方針です。これにより、さらなる革新を追求し、充電インフラの進化を支えていきます。
来場案内
ABBのブースはホール7のE-30-46に位置しており、展示製品は「Terra 184 JN(CHAdeMO + NACS仕様)」と「Terra AC Wallbox 9.6 kW」となっています。興味のある方は、事前登録を通じて来場されることをお勧めします。詳細は公式サイトをご確認ください。