サイバートラストとアクシスが共同でProxmox VEサービスを日本市場へ展開

サイバートラストとアクシスが展開する日本市場向けProxmox VEサービス

経済のデジタル化が進む中、企業のIT基盤に対する関心が高まっています。このたび、サイバートラスト株式会社と株式会社アクシスが、オープンソースの仮想化プラットフォーム「Proxmox Virtual Environment（Proxmox VE）」を日本市場向けに提供するための協業を発表しました。2025年2月からスタート予定のこの新サービスは、企業の仮想基盤の導入および運用を効率化し、IT投資の最適化を支援します。

1. 協業の背景

最近、日本国内では仮想化基盤に対する選択肢が見直されています。クラウドへの移行やCI/CD環境の構築を目指す企業が増える一方で、既存のシステムを仮想基盤上で効率的に管理する需要が高まっています。Proxmox VEは中小企業から大企業まで対応できる柔軟性があり、コスト面でも優れています。直感的なWeb UIを備え、管理作業が簡易化されるため、企業にとって非常に魅力的な選択肢となっております。

2. サイバートラストとアクシスの特長

サイバートラストは、25年以上にわたるLinuxやOSS技術に基づくITインフラ構築支援の実績があります。また、Proxmoxリセラーパートナーとしてこの分野で信頼性の高いサービスを提供しています。一方、アクシスは国内初のProxmox Silverパートナーであり、10年以上もの経験をもっています。両社の協力により、IT基盤の導入から運用までワンストップでサービスが提供可能となるのです。

3. Proxmox VEの主な特長

Proxmox VEの魅力はそのコスト効率の良さにあります。オープンソースであるためライセンス費用を抑えることができ、運用コストも減少します。また、直感的な操作が可能な管理インターフェースを搭載しているため、複雑な操作を必要とせず、効率的に仮想化管理が行えます。さらに、KVMやLXCに対応しており、多様なニーズに応じた仮想化が可能です。既存の仮想マシンのインポートも容易で、高可用性やライブマイグレーションにも対応しています。

４. 提供サービスの概要

新たに展開されるProxmox VEサービスには、日本語サポートが含まれ、初期対応やインシデント対応を日本が拠点のエンジニアが行います。更に、物理サーバーの動作検証やメジャーリリース後に最大7年間の延長サポートも提供されます。オプションとして、無停止でのカーネルアップデートやProxmox VEに関する教育サービスも用意されています。これにより、企業は自分たちのニーズに応じた柔軟な運用が可能となります。

5. 最後に

サイバートラストとアクシスは、日本国内の企業が直面するIT基盤への課題に対し、Proxmox VEを通して解決策を提供していきます。今後ますます進化するIT環境において、信頼性のあるシステム構築を支援し、企業の競争力向上に寄与できることを目指しています。仮想化技術の進化は、IT投資の効率化と運用の容易さを求める企業にとって、新たな可能性を示しています。